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阪急阪神のコンビニ「アズナス」をローソンに転換。百貨店ECをコンビニ受取

ローソンと、阪急阪神百貨店などを展開するエイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)は、包括業務提携契約を締結した。H2O傘下のコンビニ「アズナス」のローソンブランドへの転換など、店舗開発や物流の効率化などで協力していく。

主な提携分野は、両社の店舗開発と協業、商品・物流での協業、マーケティング分野での協業、データ活用と新サービス開発、サステナビリティの協業。今後両社で部会等を設け、各領域で具体的な協議を進めていく。

現時点で決まっていることは2点。

・H2O傘下のコンビニ「アズナス」全98店舗をローソンにブランド転換する
・阪急阪神百貨店ECのローソン店頭での受け取り

アズナスのローソンへの転換は、7月26日より順次実施。百貨店ECのローソン受け取りは2021年度下期からスタート予定としている。

商品開発については、ローソンの商品開発部門とH2Oの製造部門との連携によるオリジナル商品開発や物流の一部統合などを協議。PB商品の展開なども検討していく。

マーケティングでは、SNSやイベントで連携。データについては、Pontaカードやペルソナカードのデータやローソンのロッピー、ローソン銀行などで連携し、新たなサービス創出を目指す。

H2Oは、この提携を「関西ドミナント化戦略」の強化の一環と位置づけ。エリア顧客に対し、自社店舗だけでなく、異業種との連携やオンラインの活用を含めた面的なサービスするため、ローソンと連携。新たなサービス開発を目指す。短期的にはアズナスの収益性改善などを進め、長期的にはECの活用などでエリアを“深堀り”していくという。

アズナスは小規模な店舗が多いが、駅ナカや好立地の店舗が多く「オンザレールにお店がある点が魅力。ちょっとした外出のついでに買い物ができ、磨けば輝く」(ローソン 竹増貞信社長)と説明。ローソンブランドに転換し、関西でのローソン店舗や物流網などを強化していく。「全国一律同じコンビニの時代ではない。SDGSの観点からも地域にあったものを地域で消費していくことが重要。地域社会、地域のニーズをしっかり掘り起こしていく」とした。

エイチ・ツー・オー リテイリング荒木直也社長(左)とローソン竹増貞信社長