阪急・阪神、ICOCA乗車でポイント還元。回数券終了で

阪神電気鉄道と阪急電鉄は、ICOCAでの各社線の同一運賃区間利用に対するポイント還元サービスを、阪神は9月1日から、阪急は2023年4月1日から開始する。サービス名称はそれぞれ、「阪神電車ポイント還元サービス」、「阪急電車ポイント還元サービス」。

阪神では9月30日をもって回数乗車券(回数券)の発売を終了することを3月に発表しており、回数券の販売終了に伴い、PiTaPaでの利用回数割引に加え、ICOCAへのポイント付与サービスを開始するとしていた。

今回、サービス名称を阪神電車ポイント還元サービスとすることを発表。本線、阪神なんば線、武庫川線、神戸高速線(阪急電鉄神戸高速線、神戸電鉄神戸高速線を含む)を対象に、サービスを開始する。

阪急は、阪急電車ポイント還元サービスの4月1日開始に合わせて、'23年4月30日に回数券および往復乗車券の発売を終了する。発売終了以降も有効期間中は利用可能。また、身体障がい者・知的障がい者用特別割引回数券は、発売を継続する。

阪急電車ポイント還元サービスは、阪急全線が対象で、神戸高速線は阪神電車ポイント還元サービスの対象となるため阪急のサービスの対象外。

阪神・阪急とも、各サービスに登録したICOCAで対象路線の同一運賃区間を1カ月間(1日～末日)に11回以上乗車すると、同一運賃区間ごとに11回目以降の乗車運賃額の10％分をポイントとして付与する。阪急では加えて、31回目以降は利用額の15％のポイントを付与する。登録は駅の券売機で行なう。

阪神電車ポイント還元サービス

ポイントは、月末時点の利用実績に基づいて集計して翌月の15日に付与され、券売機でICOCAに1ポイント1円としてチャージ可能。ポイントの有効期限は、付与した月を含む3カ月後の月末。

阪神電車ポイント還元サービス

阪神、阪急以外にも、山陽電気鉄道が'23年3月、能勢電鉄が'23年4月に同様のサービスを開始。各社ポイントサービスは連携し、例えば阪神電車ポイント還元サービスに利用登録したICOCAは、阪急・山陽・能勢の各ポイントサービスにも自動的に登録され、各社での利用に応じてポイントが付与される。また、各社のポイントサービスで貯まったポイントは券売機で一括してICOCAにチャージできる。