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ウェザーニュースに「線状降水帯」マップ。10分ごとに自動検知

ウェザーニューズは、スマホアプリ「ウェザーニュース」において、線状降水帯の発生や発生リスクをリアルタイムで表示する「線状降水帯マップ」の提供を開始した。独自の気象解析システムにより、線状降水帯を10分ごとに自動で検知してマップ上に表示する。

線状降水帯は、発生すると同じエリアで強い雨が長時間継続し、河川の氾濫や土砂災害などの被害を引き起こすおそれがあるといい、2020年7月の熊本豪雨をはじめ、近年線状降水帯による豪雨被害が相次いで起きている。

しかし、ピンポイントにいつ・どこで線状降水帯が発生するか、事前の予測が難しいため、発生やその兆候をいち早く伝えることで防災上の注意を喚起するねらい。

同社は、アメダスなどの観測データや、独自の観測インフラ、アプリなどのユーザーから寄せられる情報を10分ごとに解析し、気象の状況を把握している。このシステムを用い、湿度、気温などの線状降水帯の発生に寄与する要素を分析し、線状降水帯を自動検知する。令和2年7月豪雨を対象に行なった検証では、線状降水帯9例すべてを、同システムにより検出したという。

マップでは、線状降水帯の停滞継続時間や今後の移動予想など、気象予報士による解説も提供する。