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朝日新聞、27年ぶり値上げ。朝夕刊セット4400円に

朝日新聞社は7月1日から、月ぎめ購読料を、朝夕刊セット版で4,400円、統合版は3,500円に値上げする。朝夕刊セットは363円、統合版は407円の値上げとなる。消費税を除く本体価格の改定は1993年12月以来、27年7カ月ぶり。

朝刊の1部売りも160円(現行150円)、夕刊の1部売りは60円(現行50円)に改定する。

朝日新聞社では、「インターネットの普及で新聞事業を取り巻く環境が厳しさを増し、販売・広告収入が減る一方、新聞製作コストは高くなっている。また、深刻な人手不足などで戸別配達を維持することも困難」とし、購読料の改定を決定。「ネット上にフェイクニュースが飛び交う今、新聞の役割は増している。事実を正確に報じるという報道機関の使命を肝に銘じ、新聞を広げるのを楽しみにお待ちいただけるよう、内容とサービスを一層充実させていく」としている。

なお、10月からは紙面購購読者が「朝日ID」に登録すると、朝日新聞デジタルの「紙面ビューアー」を無料で利用できるようになり、スマートフォンやパソコンで紙面と同じレイアウトの記事が読めるようになる。

電子版の「朝日新聞デジタル」は6月8日付けで「スタンダードコース」を新設。月額1,980円で記事を無制限に読めるようになった。

月額3,800円の「プレミアムコース」(旧デジタルコース)との違いは、プレミアムで使える「紙面ビューアー」「提携プレミアム」「論座など関連サイトの閲覧」などが、スタンダードコースでは省略されること。

また、これまで月300本の有料記事を閲覧できた月額980円の「シンプルコース」は、9月8日を持って「ベーシックコース」に名称変更。閲覧本数は月50本までとなる。