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集英社とはてな、販売もできるマンガ投稿サービス「マンガノ」

集英社の少年ジャンプ+編集部とはてなが協業し、作者と読者の利便性にフォーカスしたマンガ投稿サービス「マンガノ」を開始した。両社の共同開発・共同運営で提供する。

マンガの作者と読者にフォーカスした、マンガ特化の投稿・公開サービス。集英社と少年ジャンプ+編集部は、「ジャンプルーキー!」など自社のブランドで投稿サービスを開発・提供しているが、今回の協業は、SNSやイラスト投稿サービスなどで散逸しがちなマンガ作品の公開の場を整備するのが狙い。マンガの作者が投稿しやすく、読者が継続して読みやすい機能に注力した。また、出版社デビューを狙う活動でなくても継続的に創作活動ができるよう、作品の販売・収益還元機能も充実させた。

作者は、公開した作品の反響をダッシュボードですぐに確認できるほか、ファン限定公開なども可能。商業・同人作品やSNS投稿作品を含む、自身の作品の紹介ツールとしても利用できる。読者のコメントについては、運営の全件チェックによりポジティブなコメントが届く「やわらかコメント」機能が実装されている。

投稿作品のマネタイズもサポート。作品の有料販売や、無料公開時の広告設定などの機能を用意。販売価格は50円~10,000円まで幅広く設定が可能。有料販売時の売上は、運営+決済手数料が23~35%で、作者は売上の65~77%を得られる。無料公開時の広告売上は、運営が20%、作者は80%となる。

サービス開始から1カ月間は、作品の販売について、運営の販売手数料が無料になり、作者への還元率が高くなるキャンペーンが実施される。

はてなは長年ブログサービスを手掛けているほか、マンガビューワー「GigaViewer」を各社のWebブラウザのマンガサービスに提供している実績がある。今回の新サービス「マンガノ」でも、両社の共同開発により、手間を感じさせない投稿機能や、「GigaViewer」を使ったマンガの閲覧機能などで使い心地にこだわったとしている。