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ペットボトルで“一番搾り” 新サーバー「TAPPY」

キリンビールは、3Lペットボトルで「キリン一番搾り生ビール」や「キリンサワー」を提供可能な2タップの新サーバー「TAPPY(タッピー)」を、4月20日から全国で展開する。

TAPPYの名称は、ビールサーバーの「TAP」を使いながら、外食産業に関わる全ての人が「HAPPY」になることを願ったもの。

コロナ禍の影響で、飲食店利用者が減少し、ビール1樽あたりの消費期間が長期化。鮮度の良い「おいしいビール」の提供が難しいケースが発生しているほか、重量があるビール大樽の持ち運びや、ビールサーバーの洗浄作業も外食産業にとって一定の負担になっている。

TAPPYでは、小規模な3Lペットボトルを採用することで、大樽よりも1本を使い切る期間を短縮。おいしさを維持することで「一番搾り」ブランドの価値向上にもつなげる。また、従来のビールサーバーに比べて取り付けやサーバー洗浄も簡単になり、店舗の負担も軽減できる。

サーバー内のホースが短いため、サーバー洗浄時にロスするビールの量も少なくなり、フードロスを削減。オペレーションコスト軽減による人件費削減と合わせると、年間あたり約16万円の削減を見込んでいるという。ペットボトルを使用しているため、回収作業も不要。物流費も抑制する。

専用ディスペンサーは、1台で2種類の商品を提供可能。「一番搾り」と「キリンサワー」を提供でき、市場が拡大しているサワーやチューハイなどの「RTD(Ready to Drink)」需要にも対応する。

【訂正】記事初出時、見出しに「ビール樽廃止」と誤って記載しておりました。樽詰生ビール提供に関わる課題の解決を目指した商品ですが、ビール樽廃止の事実はありません。お詫びして訂正いたします。(2月3日22時20分追記)