ニュース

サントリー、「飲食店の生ビール」を小さな店舗でも実現「ノミーゴ」

サントリーは、常温の缶から「飲食店の生ビール」を提供できるという業務用新ビールサーバー「nomiigo(ノミーゴ)」のテスト展開を、10月5日から開始する。

サントリーの調査では、近年、お酒に対する向き合い方の多様化が進み、カフェやファストフード店などでの飲酒意向は向上。また、飲食店に行く機会をより貴重なものと捉え、飲むお酒にも高い品質を求める動きがあるという。一方、国内の約4分の1の飲食店が、樽生を開栓してから使いきるまでの品質保持の課題により、樽生ビールサーバー導入が難しく、これまで「飲食店の生ビール」を提供できないお店も多かったという。

ノミーゴは、これまで樽生ビールサーバーの導入が困難だった飲食店も、常温の缶から「飲食店の生ビール」を提供可能とするため開発。サーバーに常温の缶をセットして、口あたりのよいきめ細かくクリーミーな泡と、飲食店で提供される温度(4℃程度)のビールを提供できるようになる。

ビールを注ぐ場合、未開栓の350mm缶をサーバーにセットし、「セット」ボタンを押してビールを抽出。「泡モード」ボタンを押して泡を抽出できる。使用済みの缶は、「取り外し」ボタンを押して取り出せる。

ノミーゴでは、常温の缶を利用でき、あらかじめ中味(缶)を冷やさずに提供可能。また、一缶注ぎ切りのため、一杯一杯“あけたて”で提供できるとする。配管内にビールが残らず、洗浄時のビールロスを最小化できるほか、メンテナンスが容易で作業負荷が少ない点も特徴。