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アップル、App Storeの手数料率を15%に引き下げ。小規模事業者向け

Appleは18日、App Storeにおけるアプリ配信手数料の引き下げを発表した。従来の手数料率は30%だが、2021年1月1日以降、小規模事業者は15%とする。この手数料率は、前年の収益が100万ドル以内のデベロッパを対象とする。

新しいApp Store Small Business Programでは、有料アプリとApp内課金に対する手数料率を引き下げることで、デベロッパを支援。「手数料率の引き上げにより、小規模のデベロッパや意欲にあふれる起業家は、自身の事業に投資しながら、App Store経済圏を通じて成長していく上でより多くの資金を得ることになる」としている。

同プログラムの対象となるデベロッパの収益が100万ドルを超えた場合は、当年の残りの期間は標準手数料率(30%)を適用。デベロッパの事業が不調で当年の収益が100万ドル未満に落ち込んだ場合は、翌年の手数料率が再び15%に下がる。プログラムの詳細は12月初旬にあらためて発表予定。

小規模事業者こそが世界経済の中枢であり、世界各地の地域経済にイノベーションやチャンスをもたらす活力となっています。Appleは本プログラムを立ち上げることで、小規模事業を営むデベロッパがApp Storeを通じて創造と繁栄の次の章を描き、お客様から愛される質の良いアプリケーションを生み出すお手伝いをしたいと考えています。

App Storeは他では見られないような経済成長のエンジンの役割を担い、何百万もの新規雇用を生み出すのと同時に、素晴らしいアイディアさえあれば誰でも踏み出せる起業の道を開いてきました。

新しいデベロッパプログラムは、そうした発展をさらに前進させるもので、デベロッパによる自身の小規模事業への資金調達、新しいアイディアの具現化、チームの拡大を助け、人々の生活を豊かにするアプリケーションの開発に継続的に取り組むことを支援します(Apple ティム・クックCEO)