ニュース

Kyash、銀行入金に対応。資金移動業登録で送金などサービス変更

ウォレットアプリ「Kyash」を展開するKyash社は27日に、資金移動業の登録を完了した。これにともない、9月7日付けで銀行入金への対応や残高の送金仕様など、多くの機能変更が行なわれる。

Kyashは、2017年より前払式支払手段発行者としてサービスを開始してきたが、今後は資金移動業者として展開。入金から決済・送金、出金までのお金の流動性を向上させ、「お金の流れの見える化」を促進するという。

9月7日からは「本人確認アカウント」と「本人確認未完了アカウント」で提供サービスが大きく変わり、多くの機能で本人確認アカウントが必要となる。本人確認アカウントとするには、Kyash Cardの有効化、もしくは銀行口座登録が必要。

本人確認アカウントでは、銀行口座からKyashへ直接入金できるようになる。これまでKyashは、クレジットカード、セブン銀行、コンビニ、銀行ATM(ペイジー)からの入金に対応していたが、銀行口座にも対応。

対応する銀行は、イオン銀行、関西みらい銀行、熊本銀行、埼玉りそな銀行、親和銀行、福岡銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行の10行で順次追加予定。

銀行口座から3タップで入金が完了。口座から即時に引き落とされ、リアルタイムにKyash残高に反映されるため、使いすぎずにお金の管理もリアルタイムで行なえるという。また、銀行口座への「出金」にも対応する。出金は10行以外の多くの銀行にも対応する。なお、ポイント等の出金は不可。出金手数料は220円(税込)。

加えて、不正補償制度も9月7日にスタート。詳細は後日発表する。

残高の送金について変更が行なわれる。クレジットカードやデビットカード、Kyashポイントなどからチャージした残高は9月7日以降は送金に使えなくなる。

本人確認アカウントに移行し、かつ銀行口座、セブン銀行ATM、コンビニ、銀行ATM(ペイジー)から入金された残高に限り、送金・出金が行なえる。

本人確認が済んでいない「本人確認未完了アカウント」では、9月7日以降送金が利用できなくなる。Kyash Cardを有効化する、もしくは銀行口座をKyashアプリに登録することで、「本人確認アカウント」として送金機能に対応する。

9月7日以降に配布されるKyashアプリのバージョン7.0.0にアップデートすることで、上記の内容が反映される(iOS、Android共通)。また、アップデート前後で送金機能(送金リンク作成機能を含む)を一時停止予定としている。