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消毒液使用直後に花火は危険。NITEが注意喚起

NITE(製品評価技術基盤機構)は、屋外で使用するキャンプ用製品などで発生する火災事故について注意喚起を発した。アルコール消毒液に引火する事故や、ガスカートリッジなどの事故で重篤な怪我を負う恐れがあるという。

NITEによると、屋外でアルコール消毒液で手を洗浄した直後、花火を扱ったところ引火した事故が発生しているという。アルコール成分を含む消毒液を使用した際には、消毒液を拭きかけた直後に火気に近づかないよう注意を喚起している。

そのほか、自宅で楽しむキャンプなどが注目されているなか、ガスカートリッジコンロなどの事故も多発。

NITEに通知された製品事故情報において、キャンプ用品の事故は2015年度から2019年度の5年間に合計183件が発生。うち火災が122件、死亡事故が7件となっている。2019年度までの5年間ではカートリッジガスコンロの事故がキャンプ用品の事故では最も多く、65件発生している。

原因はガスカートリッジと機器との接触不良や、加熱による破裂・引火など。使用中に使用者がカートリッジの接続部を破損したことでガスが漏れて引火したり、ガストーチにガスカートリッジをずれた状態で取り付けたため、隙間から漏れたガスに引火する事故が発生している。

NITEでは、各製品について取扱説明書の指示に正しく従うことや、リコール製品による事故も発生しているため、手持ちの製品がリコール対象ではないか確認してほしいと呼びかけている。