ニュース

延長コードの発火事故2年連続増加。テレワークで利用増

製品評価技術基盤機構(NITE)によると、2019年~2021年の2年連続でテーブルタップや延長コード、マルチタップなど配線器具の発火事故が増加しているという。

2016年~2021年までの間に配線器具の発火事故は合計で250件発生していたが、「トラッキング対策製品」の普及によって2019年までは減少傾向にあった。しかし2019年から2021年は2年連続で増加に転じているという。NITEではテレワークの普及・増加により配線器具の使用が増えたことが関係してると推測している。

配線器具の発火事故の年別発生件数
製品別の事故発生状況

発火原因として多いのは、家庭内のほこり、水分の付着によりトラック(電気の通り道)が生成され、異常発熱する現象(29件)や、電源プラグと刃受け間で接触不良による発火(25件)、電源コードやコードプロテクターに外から力が加わり断線してショートする(22件)など。

NITEでは、事故を未然に防ぐため、電源プラグ及び電源タップは掃除し、水分やほこりが付着しないよう注意する他、変形したプラグは使用しない、電源コードは傷つけず、無理に力を加えないなど、注意点を呼びかけている。