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“働く人のため”のスタバ。銀座新店舗はソロワークとコワークを選べる

スターバックス コーヒー CIRCLES 銀座店

スターバックス コーヒー ジャパンは、7月30日に「スターバックス コーヒー CIRCLES 銀座店」をオープンする。働く人のための「夢中になれる場所」をコンセプトとし、店舗の2階部分に、予約可能なブース席やミーティングスペースなどを備えた「SMART LOUNGE」と、ソロワーキングスペース「Think Lab」を設置し、さまざまな“働き方”に対応する。

「Co-Work(コワーク)」と「Solo-Work(ソロワーク)」を選択でき、ひとりで集中して考えたり、人とつながりアイデアを共有したり、など“働き方”を選べる。55席とThink Labの個室17室を用意する。

2階の全景
フロアレイアウト

Co-Work by Starbucksは予約可能な半個室のブース席が4席あり、テレビ電話なども可能。40分単位で予約でき、事前の確保も可能。席の予約システムはバカンと共同開発した。

複数人でのミーティングや商談には、窓際のテーブル席を利用。テーブルを組み合わせて、2~12人のミーティングや商談、ディスカッションが行なえる。

席予約システム

Think LabはアイウェアのJINSが、メガネ型デバイス「JINS MEME」の研究成果を生かして展開するソロワーキングスペースで、新たにスタバ店内で展開。Solo-Work by Think Labでは、“ひとり”のためのパーソナル空間を17席用意。Think Labアプリで予約可能で、料金は15分300円から。植物、自然音、気温・湿度、照明、オリジナルアロマなどで、集中しやすい環境を提供する。

また、オープニングキャンペーンとして、3時間2,000円、6時間3,000円のプランも期間限定で提供。半日や終日の滞在も想定している。

なお、オープン時には席までコーヒーを届けるサービスなどは提供しないが、「利用者のニーズに沿って対応を検討していく」としている。

1階は、商品の注文と受け取りが完結でき、クイックなカフェ利用が可能。キャッシュレス支払いに対応するほか、事前に注文決済できる「モバイルオーダー&ペイ」の受け取り用の専用カウンターも用意している。

スターバックス コーヒー CIRCLES 銀座店の住所は、東京都中央区銀座3-7-6。営業時間は7時~22時30分。店舗面積は220.7m2、Think Labは69.5m2

実はオフィスで集中できていない。「参道」が集中のポイント

スターバックスでは、従来の業態のほか「ニーズを尖らせた」店舗展開も強化。コーヒーに徹底的にこだわる「リザーブ」、六本木にオープンした「ティー」専門店などに加え、新たに「ビジネス」ニーズ対応を強化した店舗が「スターバックス コーヒー CIRCLES 銀座店」となる。

ビジネスユーザーがもっと使いやすい店舗として「SMART LOUNGE」を企画。ただし、お店の中に長時間滞在する“for here”ニーズは、実は日本独自のもので「スターバックスの中に知見がなかった」(スターバックス 経営企画本部 戦略部 福島巨之 部長)という。そのため、Think Labと協力し、その知見を取り入れたとする。

スターバックス 経営企画本部 戦略部 福島部長

Think Labの井上一鷹 取締役は、JINS MEMEの利用データを元に「日本のオフィスワーカーの95%が、一番集中すべきオフィスで集中できていない」として、「5感刺激」を中心に集中力を上げる研究を実施。植物や音楽、光、匂い、椅子などの「要素」からの集中力向上の知見を今回の店舗に生かした。

Think Labの井上一鷹 取締役

さらに、Think Labに入る前に“参道”を設けた。参道を通ることで、「良質な緊張感」をもって部屋に入れるという。さらに「アプリで予約する」という店舗体験も時間を区切ったほうが集中力が上がることがわかったために導入。おしぼりのアロマなども集中を高めるものを選んでいるという。

Think Labの“参道”

集中のThink Labだけでなく、SMART LOUNGEのコワーキング、カフェでの雑談など、店舗の中でコワークとソロワークを組み合わせ、働き方を選べるようにしている。

欧米では、席に座る人がそもそも少なく、長時間店舗に滞在するのは日本独自のものという。そのためSMART LOUNGEやThink Labの海外展開は予定していない。また、国内での多店舗展開については、今回の取り組みの結果を見ながら、フォーマット展開できるかを判断する。