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ウェアラブルで攻めるファーウェイ。14日間動作の「WATCH GT2」など投入

ファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏(左)とクロスフィットトレーナーのAYAさん

ファーウェイは14日、日本市場向けの新製品発表会を開催し、2週間動作のスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT2」や完全ワイヤレスイヤホンなど発表し、スマートフォンだけでなくウェアラブルでも攻勢をかける。

14日間動作の「HUAWEI WATCH GT2」

発表会では5つのカメラを搭載するスマートフォン「nova 5T」を始め、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホンなどが発表された。スマートフォンに関しては僚誌ケータイWatchに詳しいのでここではその他の製品について紹介する。

5つのカメラを搭載するスマートフォン「nova 5T」

ファーウェイ、4800万画素カメラ搭載の「HUAWEI nova 5T」

スマートウォッチは最大14日間バッテリが持続する「HUAWEI WATCH GT2」が発表された。外径サイズ46mmのモデル3種と42mmのモデル3種の合計6種が用意され、価格は22,800円~32,800円。対応OSはAndroid 4.4以上/iOS 9.0以上。

46mmモデルは高品質の3Dガラスフェイスを採用。画面をより広く、より自由な使い心地を実現したという。高硬度なDLCコーティングと、傾斜のついたガラス加工ベゼルも採用している。

46mmモデル3種

バッテリ性能は前モデル同様最大14日間のバッテリ持続時間を維持。常時GPSを使った状態の持続時間は22時間から30時間に延びた。独自開発の最新低消費電力チップセット「HUAWEI Kirin A1」を搭載し、改良した省電力アルゴリズムと、GPS持続稼働性能の最適化でバッテリ持続時間を向上している

画面は454×454ドット、1.39インチの有機ELディスプレイを採用。常時点灯モードも設定可能だが、その場合は大幅にバッテリ持続時間が減る。スピーカーとマイクも内蔵し、スマートフォンと最大150mの距離でBluetoothによる通話も可能。

ブラックフルオロエラストマーストラップが付属する「スポーツモデル」と、ブラウンレザーストラップが付属する「クラシックモデル」、チタングレーメタルストラップが付属する「エリートモデル」の3つが用意される。ブラックフルオロエラストマーストラップは全モデルに付属する。

価格はスポーツが24,800円、クラシックが28,800円、エリートが32,800円。発売日はスポーツ/クラシックが11月22日、エリートが12月以降。

外形寸法は45.9×10.7mm(外形×厚さ)、リストバンドの長さは14~21cm。重量は約41g。

スポーツモデル
クラシックモデル
エリートモデル

42mmモデルはより小型のモデルで、3D曲面ディスプレイにより、厚さ約9.4mmのスリムな時計本体に仕上げた。重量は従来モデルの約36.2gから約29gに軽量化。バッテリ持続時間は最大7日間となる。390×390ドット、1.2インチの有機ELディスプレイを搭載。

42mmモデル3種

ブラックフルオロエラストマーストラップの「スポーツモデル」、カーキレザーストラップ付属の「クラシックモデル」、ローズゴールドミラネーゼストラップ付属の「エレガントモデル」の3つが用意される。ブラックフルオロエラストマーストラップは全モデルに付属。

価格はスポーツが22,800円、クラシックが26,800円、エレガントが30,800円。発売日はスポーツ/クラシックが11月29日、エレガントが12月以降。

リストバンドの長さは13~20cm(スポーツモデル)、13~19cm(クラシック/エレガントモデル)。

スポーツ
クラシック
エレガントモデル

それ以外の機能はほぼ共通で、ワークアウトは新たにエリプティカル、ローイングの2種を加えた計15種類に対応。

従来と同じく50メートルの防水機能も備えるが新たに水泳中でも心拍数などのモニタリングが可能になった。

ユーザーのストレスを24時間監視する「HUAWEI TruRelax」機能も搭載し、ストレスが高くなると深呼吸するようアドバイスをする機能も備える。

また、音楽再生機能も備え最大500曲(2GB)を本体に保存可能。トレーニング時にスマホを持たなくても、WATCH GT 2にBluethoothイヤフォンをペアリングして音楽を聴ける。通信機能はBluetooth 5.0 BLE/BR/EDRに対応。

42mmモデル(左)と46mmモデルの比較

4,800円のスマートバンド

「HUAWEI Band 4」は本体を直接USBに挿して充電が可能になったのが最大の特徴。カラーはアンバーサンライズ、グラファイトブラック、サクラピンクの3色が用意され、価格は4,800円。対応OSはAndroid 4.4とiOS 9.0。

0.96型/160×80ドットのカラー液晶や光学式心拍センサーなどを搭載したスマートバンドで、睡眠、心拍数、ワークアウトのモニタリング、スマホの通知などに対応。Androidスマートフォンと連携して30種以上のウォッチフェイスをダウンロードして利用可能。ウォッチフェイスは今後も追加される予定。

Bluetooth 4.2 BLE対応で、バッテリは通常使用で約9日間動作する。

外形寸法は約18.5×12.5×56mm(幅×奥行き×高さ)、ベルトを除く重量は約12g。

HUAWEI Band 4。左からサクラピンク、グラファイトブラック、アンバーサンライズ
0.96型/160×80ドットのカラー液晶を搭載

完全ワイヤレス「FreeBuds 3」

「FreeBuds 3」はアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。耳を塞がない「オープンフィット型」を採用している。価格はオープンプライスで店頭予想価格は18,800円前後。

FreeBuds 3のホワイトモデル
FreeBuds 3のブラックモデル
耳を塞がないオープンフィット型を採用

再生時間は、イヤフォン本体で約4時間、ケース使用で約20時間。充電ケースにイヤフォンを収納して充電が可能。充電ケースのワイヤレス充電に対応しており、「HUAWEI Wireless Charger」の上に置いて充電したり、 ワイヤレス給電に対応したファーウェイのスマホからも充電可能。

付属の充電ケーブルを使い、急速充電も可能。30分で、充電ケースを約70%充電できる。

本体には「ドルフィンバイオニックデザイン」を採用。耳にフィットすると共に、安定した装着感を実現。充電ケースは左右対称のコンパクトなデザイン。

ケースはワイヤレス充電に対応する
会場にはクロスフィットトレーナーのAYAさんも登場。ファーウェイのウェアラブル機器についてはワイヤレスなのでトレーニングのパフォーマンスを妨げないのが良いという

米国制裁化でもブランド価値は向上。日本でもHMS

ファーウェイデバイス 日本・韓国リージョンプレジデントの呉波氏は、同社の近況を報告した。ファーウェイの2019年第1~第3四半期の売上高は6,108億元(約95兆円)で前年同期比の24.4%増となった。グローバルでのスマートフォン出荷数は2億台で2018年より64日早く到達した。

スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスに関しては同前年同期比で278%の成長。イヤホンなどのスマートオーディオ製品は同256%増となった。PCも同249%増と軒並み出荷台数が大幅に伸びている。

ウェアラブルデバイスの出荷台数
スマートオーディオの出荷台数

国内ではまず同社スマートフォンのブランド認識率が前年の39%から63%と61.5%増加、購入対象として検討する対象になるかという指標では9%から13%と44.4%と、米国による制裁など厳しい状況にありながらも、ブランド価値が順調に高まっていることをアピールした。

ブランド価値は高まっているという

国内スマートフォンのシェアではSIMフリースマートフォン市場で1位(2019年1~10月)、スマートウォッチ市場ではバッテリの満足度が高いウェアラブル端末として同社のHUAWEI WATCH GT アクティブモデル 46mmが1位に選ばれている。

独ミュンヘンのイベントで発表された同社のアプリエコシステム「HUAWEI Mobile Services(HMS)」についても触れられ、日本の開発者もサポートしていくことが明らかにされた。

HMSは米国による規制のためGoogle Mobile Services(GMS)がファーウェイ端末で使用できないことから同社が独自に提供するシステム。HMSは170カ国以上国で提供されているとし、同社では開発者に合計10億ドルの資金を投じて開発を促進する「Shining-Starプログラム」を提供している。

同プログラムは日本国内からも参加可能で日本語によるサポートも受けられる。また「HUAWAI DEVELOPER DAY(ファーウェイ開発者大会)」も近日中に東京で開催される予定。

開発者に合計10億ドルの資金を投じる
HUAWAI DEVELOPER DAYを東京で開催予定