トピック

冷静に考えて一択では? Shokz骨伝導イヤホンはハイブリッドワークも音楽もスポーツも万全

OpenRun Pro、OpenRun、OpenMove。ビジネスもプライベートも充実させるShokzの骨伝導イヤホン3製品、どれを選ぶ?

急速に進化する骨伝導イヤホンは、人の声をしっかり聞けるのは当然のこととして、さまざまなジャンルの音楽も“鑑賞”というレベルにまでクオリティが高まっている。

とりわけここ数年で一気にメジャーになったのがShokzのワイヤレス骨伝導イヤホン。スポーツ向けやビジネス向けなど多数のラインアップを用意しているが、オフィスとリモートの両方で仕事をするハイブリッドワークが広がっている今、注目は「OpenRun Pro」「OpenRun」「OpenMove」の3製品だ。

機能・性能・価格の異なる各モデルがどんな特徴をもち、どんな風に仕事とプライベートで活躍するのか、紹介していきたい。

耳穴をふさがず、自然なスタイルで使える骨伝導イヤホン

そもそも骨伝導イヤホンはどういうものなのだろうか。Shokzをはじめとする骨伝導技術を用いたイヤホンは、耳穴に挿入するタイプの一般的なイヤホンとは違い、耳周辺に接触させた振動子によって骨などを振動させることで、耳に音として知覚させる仕組みになっている。つまり、耳穴をふさぐことがない、というのが最大の特徴と言える。

振動子が骨を振動させて音を知覚させる

耳穴をふさがないことによる1つ目の利点が、装着しているときでも外の音が遮られることなく自然に聞こえること。たとえばオフィスで仕事中、同僚に話しかけられたときにいつも通り対応できるので、社内コミュニケーションを阻害するような問題は起こらない。テレワークで自宅勤務の日だと、仕事中に宅配などの来客があったときにもきちんと気付けるだろうし、家族とも支障なく会話できる。

2つ目の利点は、耳の健康を保てること。耳穴に挿入するイヤホンを長時間装着していることで、耳穴内部に炎症を起こしたり、難聴になったりする恐れがある、という話は聞いたことがある人も多いかもしれない。しかし、骨伝導イヤホンの場合は常時開放状態。長時間のWeb会議が頻繁にある人や、音楽を聞きながら仕事している人でも、耳の健康に関して不安なく使えるわけだ。

Shokzの骨伝導イヤホンなら軽快な付け心地で、多目的に

そのうえでShokzの骨伝導イヤホンは、耳に掛けるだけで使いはじめられるBluetooth接続のワイヤレスタイプとなっている。先端の振動子を耳穴の前付近に当てる形になるが、よくしなるチタン製の素材のためか、圧迫し過ぎないほどよいホールド性をもつ。どのモデルも30gを切る軽さということもあって、長時間装着していても違和感が少ない。

バンドにはチタン素材が用いられ、軽い力でしなり、ほどよい力でフィットする

Bluetooth接続の部分で特徴的なのは、今回紹介するOpenRun Pro、OpenRun、OpenMoveの3製品すべてが「マルチポイント」ペアリングに対応していること。2台までのデバイスに同時にワイヤレス接続することができ、両方のデバイスのサウンド再生に応じて適宜切り替わる仕組みだ。

たとえばパソコンとスマートフォンの2台に同時接続した状態であれば、パソコンで流している音楽を聞きながら仕事できるし、その途中でスマートフォンに電話着信があったときは、すぐさまスマートフォンに自動で切り替わって相手との通話を始められる。そして、通話が終了すると再びパソコンに切り替わって再生途中だった曲の続きから聞ける(使用しているデバイスやソフトウェアによって挙動は異なる場合がある)。つまり、パソコンとスマートフォンとを行き来するときにいちいち接続操作をする必要がなく、まさしくハンズフリーで仕事のあれこれをこなせちゃうわけ。

「マルチポイント」ペアリングに対応し、パソコンとスマートフォンなど2台のデバイスに同時に接続しておける

最近はテレワークはもとよりオフィスで仕事をするときでも、外部の人とのミーティングはWeb会議になるパターンが増えている。そういうときにWeb会議の音声をパソコンのスピーカーで出力すると周囲の人の仕事の邪魔になるから、長時間の装着も気にならないShokzの骨伝導イヤホンが役に立つ。しかも3製品ともマイクを内蔵しているので、声を張らなくても相手にきれいに声を届けられるという有利な点もあるのだ。

そして、これら3製品はスポーツ用途を見据えたモデルということもあり、オフィスワークやテレワークの間だけでなく、通勤・通学の移動時、あるいはランニング・ウォーキング中にも使えるのがメリットだ。

耳穴をふさがないので、音楽を聞きながらでも周囲を音で察知しながら安全に外を移動できるし、防水性能が高いおかげで雨に当たったり、汗で濡れたりしても大丈夫。朝起きて仕事をし、日課の運動をこなして夜寝るまで、ずっと1台の骨伝導イヤホンで過ごせてしまうのである。

3製品とも防水・防じん性能を備え、水や多少のホコリがかかってもOK

最上級の音を奏でる、1日中使えるフラッグシップ「OpenRun Pro」

Shokzのフラッグシップ機「OpenRun Pro」

そんな1日の移動、仕事、アクティビティのすべてにおいて妥協なしに快適さを突き詰めていきたいなら、Shokzのフラッグシップモデル「OpenRun Pro」(直販価格23,880円)がおすすめだ。Shokzの製品は年を追うごとに搭載する骨伝導技術が進化しており、「OpenRun Pro」は最新となる9世代目。「Shokz TurboPitchTM」と呼ばれるテクノロジーにより、前世代と比べても大きな音質向上を果たしている。

第9世代の「Shokz TurboPitchTM」で高音質を実現

音楽再生時は、どっしりとした低音域から繊細な高音域まで豊かに表現し、とりわけ1つ1つの音の解像感の高さに驚く。ともするとノイズっぽく聞こえがちな弦楽器をそっと擦るような音、あるいはボーカルのささやき声さえも生々しく再現してくれるし、バスドラムなどの重低音もぼやけることなくきちんとした輪郭をともなって伝わってくる。音像定位の解像度も上がったせいか、音場の広がりは圧倒的だ。

音量調整・電源ボタンは大きめで高い操作性

人の声も音楽と同様クリアに聞こえるので、Web会議などでの快適さはいわずもがな。「デュアルノイズキャンセリングマイク」を搭載することで、環境音など自分の周囲のノイズを効果的に除去して相手に声を届けられるため、コミュニケーションロスの防止にもつながる。Bluetoothマイクとなるが、余計なノイズが少ない分、くっきりとした声で聞こえるようだ。

互いの音声をくっきり、はっきりクリアに届ける
もちろんノートパソコンと組み合わせて使うのにもマッチする

バッテリー駆動時間は10時間と、今回紹介するモデルのなかでは最長。しかも1時間で満充電でき、たった5分の充電でも1.5時間分稼働させられるから、もしWeb会議直前に充電し忘れていたのに気付いたとしても慌てずに済む。ビジネスアワーから日課のスポーツまで、まさしく丸1日使い続けられるスタミナと機動力の高さは大きな魅力だ。

専用のマグネットケーブルが付属。近づけるだけでピタッとくっつき、充電が始まる
バンド部分が短いMini版(右)もある。頭や首周りの細い人に最適
安全に持ち運べるハードタイプのポーチが付属

仕事もスポーツも全力で取り組みたい人に「OpenRun」

スタンダードモデルの「OpenRun」

仕事でWeb会議をこなすのはもちろんだが、どちらかというと日課のランニング中に音楽を聞くイヤホンを探している、というような人には、スタンダードモデルとなる「OpenRun」(直販価格17,880円)が向いている。なにより、IP67の高度な防水・防じん性能をもつのが他にはないOpenRunのアドバンテージだ。

外で使用中にいきなり大雨に降られてしまっても、運動中に汗が思いきりかかってしまっても全く心配なし。今回紹介するモデルのなかで最軽量(26g)という意味でも、毎日スポーツで汗を流す人にぴったりのモデルだ。

一段と軽量で、ランニングなどのスポーツを日課にしている人にも適している

骨伝導技術としては8世代目の「PremiumPitchTM2.0+」。上位機種の第9世代レベルの臨場感とまではいかないものの、これまでの骨伝導イヤホンのイメージを覆すような高音質であることは間違いない。OpenRun Proと比べると低音域がやや軽めのサウンドになるが、音楽ジャンルにかかわらずそつなくこなし、しっかり聴かせてくれるバランスの良さだ。「骨伝導は繊細なサウンド表現には向かないのでは?」という、かつてのイメージを持っている人にこそ、この音の良さを体験してほしい。

Web会議では内蔵の「DSPノイズキャンセリングマイク」により周囲のノイズを低減することで、意思疎通の妨げになるようなものは排除。OpenRun Proより高音成分が少なく、柔らかめの声質になっているように感じる。バッテリー動作は最大8時間で、1日のビジネスアワーは問題なくカバー。満充電までは1.5時間、10分間の充電で1.5時間分動作するということで、こちらも十分な機動力を発揮してくれるだろう。

充電ポートはOpenRun Proと同じマグネットタイプ
こちらもバンド部分が少し短いMini版(右)を用意している

骨伝導サウンドをリーズナブルに、フットワーク軽く楽しめる「OpenMove」

エントリーモデルの「OpenMove」

Shokzならではの骨伝導サウンドをリーズナブルに味わいつつ、もっと効率よくハイブリッドワークに取り組みたい人には、エントリーモデルの「OpenMove」。11,880円(直販価格)のお手頃価格で、本格的な骨伝導イヤホンを体感できるコストパフォーマンスの高い1本だ。

音楽を再生してみても、ボーカルがしっかり聞こえ、音像も音楽をカジュアルに楽しんだり、ネット動画の音声を聞いたりする分には十分すぎるリッチなものだ。OpenRun/OpenRun Proと比べると低音などに違いは感じるが、どんなシーンもそつなくこなす実力を持っている。

「デュアルノイズキャンセリングマイク」で会話中のノイズ低減もきっちり支援してくれるし、IP55の防水・防じん、マルチポイント接続といったOpenRun Proと同等の基本性能を備えるポテンシャルの高さもある。

動画を楽しむときのイヤホンとしても十分な性能

バッテリー駆動時間は最大6時間と上位機種と比較するとやや短く感じられるけれど、1日中使うことを想定していない人にとっては十分な電池もちだろう。そもそも充電ポートが汎用性の高いUSB Type-Cなので、専用充電ケーブルを持ち歩く必要がないという利点もある。外出時や新幹線などの移動時にもWeb会議することがあるのなら、いつでもどこでも使えて充電しやすい「OpenMove」のフットワークの軽さを最大限に活かせそうだ。

充電ポートは汎用的なUSB Type-Cで、スマートフォンなどとケーブルを共用できる

骨伝導イヤホンはハイブリッドな時代の仕事を支えるキーアイテムに

骨伝導イヤホンを導入するかどうか迷っている人のなかには、一般的なインイヤー型のイヤホンほどには聴き応えのある音楽にならないのでは……と思い込んでいる人も少なくないかもしれない。しかし、「OpenRun Pro」はもちろんのこと、「OpenRun」や「OpenMove」についても、一度体験するとその音質の良さにびっくりするはずだ。

そのうえで耳穴をふさがないことによる快適性の高さや、屋外の移動時にも使える用途の幅広さを考えると、仕事とプライベートの両方をまかなうイヤホンとしては、これら3製品がベストな選択肢と言えるのではないだろうか。それと、個人的に長くShokz製品を愛用している筆者としては、Web会議中、相手からイヤホンを装着しているのがわかりにくいという見栄えの部分でも、Shokzの骨伝導イヤホンのメリットは小さくないとも考えている。

Web会議ではそんなちょっとした気遣いが、マイク音質の良さとあいまって、相手に与える印象を変えることだってあるかもしれない。リアルミーティングとオンラインミーティングの両方にベストなパフォーマンスで対応しなければいけないハイブリッドなこの時代、Shokzの骨伝導イヤホンはそれを支えるキーアイテムとして活躍してくれるはずだ。

左上からOpenRun Pro、OpenRun Pro Mini、OpenRun、OpenRun Mini、OpenMove