マネーフォワードMEのPayPay対応　便利だけどもう一歩【Watch+】

マネーフォワード MEが「PayPay」の取引履歴取得に対応しました。ユーザーとしては待望のPayPay対応です。

ただし、その中身は、APIなどで連携するのではなく、PayPayアプリからCSVファイルをダウンロードして、マネーフォワード MEに取り込むなどの操作が必要です。家計管理アプリに望む「自動化」ができず、ひと手間かかりますが、それでも多くの取引履歴を一気に取り込めるようになったのは前進です。

これまでも、マネーフォワード MEのiPhoneアプリでは、スマホの共有機能を使って、取引ごとに取り込めました。ただし、これまでは都度PayPayから共有して、マネフォに送る、という操作が必要だったのですが、CSVファイル対応で、1カ月分とか1年分をまとめて取り込めるようになりました。

ユーザーとしては、API連携して自動取得し、マネーフォワード MEを開けば最新の取引履歴が見られるのが理想ですが、手動で都度共有や入力しなくて良くなった(iPhoneユーザーの場合)というのがこの機能の特徴です。

実際にマネーフォワード MEアプリを最新版にして、取引履歴を取得してみました。PayPayの取引履歴から、右上のダウンロードアイコンをタップ、開始日と終了日、今月・前月などの期間を指定して、ダウンロード申請します。ダウンロードが終わったら、スマートフォンの「共有」ボタンを押して、マネーフォワード MEを選択すると、取引履歴が読み込まれるという形。読み込んだ取引履歴について、「外食」「家電」などのカテゴリを設定して、取り込みが完了します。

PayPayの取引履歴

PayPayからCSVダウンロード

CSVをマネーフォワードMEに共有

マネーフォワードMEで読み込み

読み込まれました

読み込んだ明細のカテゴリを設定

PayPayがCSVダウンロードに対応したことで、実現された機能ですが、一括で取得できるのはかなり便利です。手順は多くて、文字で説明するとわかりにくいのですが、普段もよく使うiPhoneの「共有」の流れなので、操作に慣れていれば難しくは無いはずです。

少し困ったのが、「どこまでPayPayの取引履歴を取り込み済みか」を確認してから操作をはじめないと、重複して取り込んでしまうこと。都度データ取得するべきか、それとも毎月CSVで取得するべきか、など運用ルールを決める必要があります。個人的には1万円を超えるような買い物がない場合は、月に1回CSV取得するといった形で運用しようかなと思っています。

CSVダウンロードにより、PayPayの取引履歴も少し扱いやすくなりましたが、マネーフォワード MEのAndroidユーザーや、Webをメインで使う人には手間が残ってしまいます。おそらくPayPay側の対応・開放が必要なのだと思いますが、将来的には自動取得に対応してほしいな、と思っています。