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蘇るドラム式洗濯機 「無限に乾燥」が修理で解消

ドラム式洗濯乾燥機「パナソニック NA-VX3800L」

昨年もっとも「やってよかった」と感じたことが「洗濯乾燥機」の修理。新製品を買ったわけではなく、「修理をお願いした」という話です。

6年目のドラム式洗濯乾燥機、乾燥機能が劣化

我が家の洗濯乾燥機は、パナソニックのドラム型「NA-VX3800L」。2017年頃に購入し、7年ほど利用していますが、ドラム型洗濯乾燥機の例にもれず、「乾燥」に時間がかかるようになっていました。

購入当初は、洗濯終了時間が2時間と表示されたら、ほぼ2時間で乾燥まで完了していましたが、この1-2年は表示時間のほぼ2倍、バスタオルなどを多く入れた場合、3倍以上かかることもしばしばありました。例えば、夕方17時に洗濯・乾燥を開始し、表示の上では2.5時間(19時半)で終了のはずですが、実際に乾燥が完了するのは深夜0時を回っていることもありました。

また、乾燥時間が「再計算中」になったり、乾燥完了後に洗濯物を取り出すと生乾きだったりなど、とにかく乾燥機能に「信用がおけない」状態でした。毎回のフィルター掃除や乾燥経路のお手入れ用ブラシでの掃除、月1の洗濯槽洗浄など、推奨されるお手入れはしていたつもりなのですが、乾燥時間は長くなるばかり……。

徐々に乾燥機能の性能が落ちることは、洗濯乾燥機のよく知られた弱点ではあります。そのため、そろそろ寿命かな? と「買い替え」も検討し始めましたが、高額商品でもあり、できればあと数年は使いたい。パナソニックの修理サポートでクリーニングして回復したという話もあり、またYouTubeで洗濯機クリーニングサービス業者による分解掃除動画などを見ると、掃除により3万円程度で性能が回復した例は多いようです。「我が家はどうしようかなぁ」などと考えつつも、なかなか対応を決断できずにいました。

乾燥機能の劣化が顕著になってから、半年ほどは誤魔化しながら使ってきましたが、いよいよ「洗濯」「すすぎ」の際にも異音が発生するように……。これは買い替えかなぁと思いながらも、異音をきっかけにサポートに連絡し、修理を依頼してみることにしました。

サクッと修理

問い合わせはパナソニックの会員サービス「CLUB Panasonic」から行ないました。洗濯機はCLUB Panasonicにユーザー登録済みだったため、出張修理から対象機種を選ぶと、1週間後の修理日程を3時間程度の枠で指定でき、簡単に予約できました。この段階で、出張費用が3,850円で、修理料金や技術料の目安などが確認できます。

CLUB Panasonicで申し込み

修理フォームには、「洗濯やすすぎ時に異音が発生する」「乾燥が異常に遅い」旨を伝え、送信しました。

当日朝には訪問時間の連絡があり、早速修理に入ります。まずは修理が必要かどうかの判断ですが、10秒程度確認しただけで、ヒートポンプユニットにホコリが詰まっているので、「ユニットは交換ですね」とのこと。判断が早い。

修理したNA-VX3800L

また、洗濯・すすぎ時の異音についてはベルトの劣化を疑っている模様。異音が発生している動画を見せると、早速ベルトをチェックして「これはベルト交換ですね」とのこと。修理担当者さんいわく、不具合発生時の動画などがあると、修理の判断として助かるとのことでした。

洗濯・すすぎで異音

その後、1時間半ほどで作業は完了。費用は32,890円。内訳は部品代が13,600円(ベルトとヒートポンプユニットの交換)、技術料が15,840円、出張料が3,850円で、クレジットカードでの決済となります。

部品代、技術代、出張料で合計32,890円

表示通りの動作に感動 家電への信頼

実際に洗濯・乾燥してみると、表示時間どおりに乾燥まで完了します。洗濯乾燥開始時に「2時間30分」と表示されれば、そのままの時間で本当に終わっていることに感動すら覚えます。

もちろん、洗濯機の購入当初は時間通りに動作していたのですが、いつしか時間通りに終わらないことが当たり前になっていました。そして、思っていた以上にそのことがストレスになっていたことに気づきます。この2年ほど、洗濯機の“機嫌”を伺いながら家事をしていたようなもので、時間通りに終わることで自分の生活を取り戻せたような気持ちになります。もっと早く修理をお願いするべきでした。

またフィルターに貯まるホコリの量も多く、以前より細かなホコリが集積されています。明らかにホコリの取れる量も増えており、ユニット交換の効果は絶大です。費用的には32,890円と決して安くはなかったのですが、交換後しばらくは、洗濯・乾燥が楽しみになるぐらい、「修理してよかった」と感じています。

たくさんホコリが取れる

「動かない家電」は、予想外のストレスにつながるのだな、というのも発見でした。乾燥の長時間化に悩まれている人には、早めのサポートへの相談をおすすめします。

理想を言えば、修理せずに乾燥能力をずっと保ってほしいものですが、メンテナンスさえしていれば、長く使えるというのは嬉しいものです。日立やシャープなど、フィルター掃除がほぼいらない製品も出てきているので、いつかは乾燥性能が落ちない洗濯乾燥機の登場にも期待したいところです。

臼田勤哉