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今春デビューの大型施設 歌舞伎町タワー・ららぽ門真・ミッドタウン八重洲

2023年春の3月から4月にかけて、全国各地で様々な施設が開業しました。ここでは、その中でも様々な施設が入り、大きく注目されている施設をまとめて紹介します。

エンタメ一色・オフィスナシの「東急歌舞伎町タワー」

東急歌舞伎町タワー

東京・新宿歌舞伎町に、「東急歌舞伎町タワー」がオープンします。ホテル×エンタメ施設からなる、地上48階・地下5階、高さ約225mの超高層複合施設で、複合施設で設置されることが多いオフィスフロアがない点も特徴の1つといえるでしょう。

「好きを極める」をコンセプトに、映画館「109シネマズプレミアム新宿」、劇場「THEATER MILANO-Za」、ライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」といった、多彩なエンターテインメントが楽しめる施設が集結しています。

THEATER MILANO-Za
Zepp Shinjuku(TOKYO)

2階のフードホールも「新宿カブキhall~歌舞伎町横丁」としてエンタメ要素を取り入れています。全国のソウルフードを提供するお店が並ぶほか、ステージやDJブースなどパフォーマンスやイベントを実施するスペースが用意されています。

新宿カブキhall~歌舞伎町横丁

そのほか、アミューズメントコンプレックス「namco TOKYO」、新宿ダンジョン攻略体験施設「THE TOKYO MATRIX」など、“観る”施設だけではなく“遊ぶ”施設も展開。ライフスタイルホテル「HOTEL GROOVE SHINJUKU」ではエヴァコラボルームを用意するなど、「好きを極める」ための様々な企画も実施します。

高層階ではラグジュアリーホテル「BELLUSTAR TOKYO(ベルスター 東京)」を展開し、ライフスタイルホテルとは異なる、プレミアムなニーズにも対応。映画館の「109シネマズプレミアム新宿」もその名の通り、座席も料金もプレミアム。全席プレミアムシートで、通常料金はCLASS Aで4,500円、CLASS Sで6,500円です。

映画館は全席プレミアムシート

所在地は、東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1、同番3。敷地面積4,603.74m2、延床面積約87,400m2

大阪・門真に三井不動産初のららぽーと+アウトレットパークの2業態複合施設

三井ショッピングパークららぽーと門真+三井アウトレットパーク大阪門真

大阪・門真市で4月17日、「三井ショッピングパークららぽーと門真」と「三井アウトレットパーク大阪門真」がオープンします。三井不動産初のららぽーとと三井アウトレットパーク(MOP)の2業態複合型商業施設となります。

4階建で、フロア構成は1階と3階がららぽーと門真、2階がMOP大阪門真。店舗数は計251店舗で、うち、ららぽーと門真が153店舗(大阪初出店19店舗)、MOP大阪門真が98店舗(関西アウトレット初出店17店舗)です。

4階では屋上広場「空の広場」を、大型すべり台や築山トンネル、キッズ用ボルダリングや複数の遊具がある、子供のプレイゾーンとして展開します。また、アウトドアブランド「LOGOS」の新業態「LOGOS CAFE & HIROBA」や、キッズメニューも取りそろえるカフェ、キャンプを疑似体験できる「HIROBA」が出店します。

空の広場 イメージ

1階ではセンターコート、くすのき広場、門真うまいもん街、TOHOシネマズなどを展開。センターコートは大型ビジョンを設置しており、様々なイベントが開催されます。くすのき広場はくつろぎの場、門真うまいもん街は200年以上の歴史を持つ「黒門市場」公認の市場です。門真うまいもん街では、黒門市場11店舗、食物販6店舗の計17店舗が市場エリアを形成します。飲食ではそのほか、3階にフードコート「Food Terrace」が設置されます。

センターコートを1階から見た様子
黒門市場

MOP大阪門真は、3月12日に閉館するMOP大阪鶴見の拡張移転リニューアル店舗という位置づけで、店舗数および店舗面積を拡大してのオープンとなります。

所在地は、大阪府門真市松生町1番11号。敷地面積約116,400m2、延床面積約196,800m2、駐車台数約4,300台。

平塚市にイオンモール「THE OUTLETS」業態3号店

THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA イメージ

神奈川県平塚市に、イオンモールによる「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA(ジ アウトレット湘南平塚)」が、4月28日にオープンします。「THE OUTLETS」業態3号店です。

出店店舗数はファッション、スポーツ、アウトドアなど約150店舖で、全国初出店11店舗、神奈川県初13店舗、地元企業14店舗が含まれます。

エントランス イメージ

店舗はアウトレットショップのほか、生鮮三品・惣菜の専門店が出店する「ひらつかマルシェ生鮮市場」、各種グルメ専門店、フードコート「FOOD FOREST」やレストラン、カフェを展開します。

FOOD FOREST イメージ

エンターテインメントにも力を入れ、アウトドア体験、外遊びグッズのレンタル、大型LEDビジョンでのライブビューイングなどを提供します。また、イベントスペースとして約300インチの大型LEDビジョンを設けた「WEST COURT」、テント張り体験イベントなどを行なえる人工芝の広場を設けた「EAST COURT」、テラス席を設けたくつろぎ空間「大神VILLAGE」などが設置されます。

WEST COURT イメージ

所在地は、神奈川県平塚市大神字一之堰605。敷地面積約131,000m2、延床面積約67,000m2

日ハム新球場「北海道ボールパークFビレッジ」

新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO」(撮影:家電Watch)

北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド)」を擁する「北海道ボールパークFビレッジ」が、3月30日に開業しました。プロ野球も開幕し、すでに試合も開催されています。

北海道ボールパークFビレッジには、試合日有料エリアの「エスコンフィールドHOKKAIDO」と、通年入場無料エリアの「北海道ボールパークFビレッジ」があります。

エスコンフィールドHOKKAIDOはいわゆる球場ですが、この中にも様々な仕掛けがあり、中でも「TOWER 11」は、「これまでの球場にはない既成概念を打ち破る配置と外観で、エスコンフィールドの象徴的ランドマーク」という位置づけです。なお「11」という数字は、ダルビッシュ有選手、大谷翔平選手の2選手が、ファイターズ所属時に着けていた背番号に由来します。

TOWER 11内には、日本初のフィールドが一望できる球場内ホテルを設置。試合日はすべての宿泊者が滞在しながら試合のライブ観戦が可能です。屋上は宿泊者のみ利用できるスペースで、開放感ある空間からも試合を観ることができます。

世界初の球場内温泉、球場内サウナも話題の施設の1つ。フィールドに面した「ととのえテラスシート」(予約制)からは試合観戦が可能です。試合がない日も、フィールドを望みながらの温浴、サウナを利用できます。そのほかTOWER 11ではフードホールやリアル乗馬シミュレーターを展開します。

TOWER 11 onsen & sauna(撮影:家電Watch)
ととのえテラスシート

北海道ボールパークFビレッジでは、自然の中の体験型アクティビティ「ADVENTURE PARK」(6月1日オープン予定)、ドッグラン「ユニ・チャーム DOG PARK」、四季を通じて様々な花が楽しめる「F VILLAGE GARDEN」、手ぶらでグランピング体験ができる「BALLPARK TAKIBI TERRACE ALLPAR」、一棟貸切りのプライベートヴィラなどの施設など、約32ヘクタールという広大な敷地にて、野球観戦以外でも楽しめる様々な施設を提供しています。

所在地は、北海道北広島市Fビレッジ。なお2022年までは住所は「北海道北広島市共栄」でしたが、2023年1月1日より「北海道北広島市Fビレッジ」に町名が変更されました。

東京駅直結「東京ミッドタウン八重洲」 高層階にはブルガリホテル

東京ミッドタウン八重洲

東京駅東側の八重洲エリアでは複数の再開発プロジェクトが進められていますが、そのうちの1つ「東京ミッドタウン八重洲」が、3月10日にオープンしました。

地上45階、最高高さ約240mのセントラルタワーと、地上7階、最高高さ約41mのセントラルスクエアという構成。地下2階にバスターミナル、地下1階から地上3階に商業ゾーン、4・5階にイノベーションフィールド八重洲、7階から38階にオフィス、40階から45階にブルガリ ホテル 東京が設置されます。

1階は「現代の日本発ラグジュアリー」を提案するフロア。元禄元年(1688年)に京都・西陣で創業した細尾の京都に続くショールーム&ストア「HOSOO TOKYO」や、ニットウェアの「CFCL YAESU」などが出店します。

1階

2階はジャパンライフスタイルのフロアとしてスポーツ、アート、アパレルなどを展開。加えて、パブリックスペース「ヤエスパブリック」が設置されています。ヤエスパブリックは、飲食店が11店舗出店するほか、コンセント付きのワークスペース、小あがり席、立ち飲み席など、様々なシーンで活用できるエリアとなっています。

ヤエスパブリック

3階はダイニングバーフロア、地下1階は飲食・カフェ、コンビニ、ドラッグストアなどによるデイリーユースのフロアとなっています。

ブルガリ ホテル 東京は、98室ある客室やスイートルームはイタリアの高級家具ブランドを使ったしつらえで、中でもブルガリ スイートは400m2の広さを誇り、日本の伝統を取り入れたモダンイタリアンデザイン、最先端技術が導入されています。

そのほか40階には、最大100名まで収容できる2つの「ブルガリ ボールルーム」、ブルガリスタイルでの結婚式を行なえる「ウェディングサロン」、1,000m2を誇る「ブルガリ スパ」などが設置されています。

八重洲エリアでは東京ミッドタウン八重洲以外にも、八重洲一丁目東地区プロジェクト、八重洲二丁目中地区プロジェクトが進められており、それぞれ2025年、2028年の竣工を予定しています。三井不動産は、これらの開発によるエリアのミクストユース化を実現し、「行きたくなる街に」することを目指しています。

所在地は、東京都中央区八重洲2-2-1。敷地面積1.3ha超、延床面積約289,750m2

加藤綾