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東京ミッドタウン八重洲を見てきた 3月10日グランドオープン

東京駅前に、三井不動産の開発による「東京ミッドタウン八重洲」が、3月10日にグランドオープンする。三井不動産は、報道向けに商業ゾーン等を公開した。

東京ミッドタウン八重洲は、「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発事業」として進められているプロジェクト。地上45階、最高高さ約240mのセントラルタワーと、地上7階、最高高さ約41mのセントラルスクエアで構成される。敷地面積は1.3ha超、延床面積は約289,750m2

所在地は東京都中央区八重洲2-2-1。アクセスは、JR・丸ノ内線 東京駅から地下で直結するほか、銀座線 京橋駅から徒歩3分、東西線等 日本橋駅から徒歩6分。

東京駅 八重洲中央口付近から撮影。左は1月13日にオープンした「YANMAR TOKYO」

セントラルタワーのフロア構成は、地下2階がバスターミナル、地下1階から地上3階が商業ゾーン、4・5階がイノベーションフィールド八重洲、7階から38階がオフィスフロア、40階から45階がブルガリホテル東京。また、セントラルタワー1階から4階に中央区立城東小学校が、セントラルスクエア2・3階に認定こども園(昭和こども園)が入る。

このうち、地下2階のバスターミナルと地下1階の商業ゾーンは'22年9月17日に先行オープンしており、3月10日に地上1階からの商業ゾーンやイノベーションフィールド等がオープンする。ブルガリホテル東京は4月4日開業予定。

商業ゾーンのコンセプトは「ジャパン・プレゼンテーション・フィールド」。ジャパンブランドにこだわった店舗が揃うという。

1階はジャパンラグジュアリーのフロアとして「現代の日本発ラグジュアリー」を提案。元禄元年(1688年)に京都・西陣で創業した細尾の京都に続くショールーム&ストア「HOSOO TOKYO」や、ニットウェアの「CFCL YAESU」などが出店。そのほか1階の店舗は、「金子眼鏡店」「PORTER」「ONITSUKA TIGER」など。

1階の様子

2階はジャパンライフスタイルのフロアとしてスポーツ、アート、アパレルなどを展開。東京のスポーツチーム・団体による新ブランド「TOKYO UNITE」のライフスタイルショップが全国初出店する。そのほか2階の店舗は、「津軽びいどろ」や、ニトムズが手掛けるステーショナリーブランド「STALOGY」の唯一の直営店、「GINZA Global Style COMFORT」など。

2階の様子
TOKYO UNITE

また2階では、パブリックスペース「ヤエスパブリック」を設置。飲食店が11店舗出店するほか、コンセント付きのワークスペース、小あがり席、立ち飲み席など、様々なシーンで活用できるエリアを展開する。

ヤエスパブリック

3階はダイニングバーフロアとして、各種飲食店が出店する。また、先行オープンしていた地下1階は、デイリーユースのフロアとして、飲食・カフェ、コンビニ、ドラッグストアなどが出店しているとともに、バスターミナルのサービスカウンターが設置されている。

3階の様子
地下1階の様子
地下1階のバスターミナルサービスカウンター
地下2階のバスターミナル

ミッドタウンを皮切りに進む八重洲地区プロジェクト

三井不動産 代表取締役社長 菰田正信氏は、東京ミッドタウン八重洲について、多彩な用途・機能で構成されたミクストユース型施設である点をアピール。

三井不動産 代表取締役社長 菰田正信氏

オフィスについては、ポストコロナ時代の新たな働き方が進む中で、「行きたくなるオフィス」を目指し、柔軟な働き方を提供するシェアオフィスや、社内外のコミュニケーションを活性化する施設としてビジネス交流施設やテナント向けフィットネスジム・ラウンジを提供する。

5階のビジネス交流ラウンジ
5階のテラスから見た東京駅
テナント向けフィットネスジム

八重洲エリアでは、八重洲一丁目東地区プロジェクト、八重洲二丁目中地区プロジェクトが進められており、それぞれ2025年、2028年の竣工を予定している。これらの開発により、エリアのミクストユース化を実現するという。

また、近隣地域では日本橋の首都高地下化と5つの再開発が進められ、そのほかにもKK線のプロムナード構想や、臨海部とつながる地下鉄新線構想がある。菰田氏は、「これら東京駅東側エリアが連携して一体となり、世界が誇る『東京』へと進化を遂げる」と説明した。