いつモノコト

CO2濃度が気になる! 「SwitchBot CO2センサー」で健康的に働く

閉め切った室内で過ごしていると、二酸化炭素濃度が上昇し、それが眠気の原因になったりするのだそうです。どうりでパソコンに向かって仕事をしていると眠たくなるわけだ、と思った筆者。本当に二酸化炭素濃度が高くなっているのか、わたし、気になります! ってことで、「SwitchBot CO2センサー」を購入してみました。

好きな場所に設置し、二酸化炭素濃度をすぐ確認

SwitchBot CO2センサーは、スマートホーム機器で知られるSwitchBotから登場した、二酸化炭素濃度などの環境情報を把握できるようにするデバイスです。

SwitchBot CO2センサーのパッケージ内容

約3.5インチ(実測)の大きめのディスプレイに、大きめの数字で現在の二酸化炭素濃度を表示し、さらに日時、設定した地域の天気、温度と湿度、それらの情報を元にした快適度などの指標も知ることができます。

単三形電池2本を入れるか、付属のUSBケーブルで(別売の)USB充電器とつないで電力供給することで、すぐに動作が開始します。電池だけでも使えるので置き場所に困らないのはありがたいですし、電池交換が面倒だから電源駆動させたい、という人にとってもうれしいハイブリッドタイプです。

単三形電池2本で動作可能
USB給電にも対応

ひとまず二酸化炭素濃度を知りたいのであれば、気になる部屋の見やすいところにポンと置くだけ。しばらくするとその場所における二酸化炭素濃度の数値が表示されます。注意すべき濃度とされているのは、概ね1,000ppmを超えたあたりから。なので、それくらいの数値になっていれば眠気の原因の1つと言ってもいいかもしれません。

そんなこんなで使い始めてから1週間ほど、仕事中に「眠いなあ」と思ったときに都度SwitchBot CO2センサーを見てみたのですが、表示されているのはいつも500ppmあたり……。

仕事部屋に置いてしばらく観察してみたものの、自分の眠気と二酸化炭素濃度は関係なさそうな雰囲気

なるほど、どうやら二酸化炭素は関係なさそうだぞ、ということはわかりました。まあ、昼食後に眠くなることが多いので、フツーに血糖値が変動した影響なのでしょう。

ただ、眠気とは関係なしに1,000ppm前後まで上昇することはよくあります。部屋を閉め切った状態で仕事しているとき、もしくは朝起きた直後なんかに高い数値になっていることが多いので、だいたい400~600ppmに保たれるように換気する癖がつきました。健康的な環境を維持できることで、きっと仕事の生産性も高まっているはず!

アプリを活用すれば換気を(半)自動化できる

ところで、このSwitchBot CO2センサー、ただ単に二酸化炭素濃度などの情報を表示するだけのアイテムではありません。SwitchBotシリーズということもあり、スマホやシリーズ製品との連携が可能になっているのが強みです。

専用スマホアプリでは、SwitchBot CO2センサーが表示している情報をリモートから確認できるだけでなく、過去の二酸化炭素濃度や温湿度などをグラフ表示して推移を把握できたりします。

SwitchBotのスマホアプリ
SwitchBot CO2センサーの詳細情報を表示したところ
温湿度の推移
二酸化炭素濃度の推移

SwitchBot CO2センサーのディスプレイに表示する温湿度については、センサー本体で取得したものだけでなく、SwitchBotシリーズの他の温湿度計のものに切り替えることも可能です。

たとえば別の部屋に置いている温湿度計の数値を表示するように設定すれば、スマホを立ち上げることなく、SwitchBot CO2センサーのディスプレイを見るだけで済みます。筆者は屋外(屋根のあるガレージ内)に設置している温湿度計の値を表示させて、外の状況がすぐにわかるようにしました。

ディスプレイに表示する内容をカスタマイズ可能
温湿度表示を別のセンサーから取得したものに切り替えられる

また、アプリがもつ「オートメーション」機能を使うことで、他のスマートホーム機器との連携も可能です。二酸化炭素濃度が一定以上になったときに、SwitchBotシリーズの赤外線リモコン(SwitchBot ハブミニなど)を介して、リモコン操作可能な換気扇を稼働させる、みたいなパターンが考えられそうです。

そこまでの連携が難しい(リモコン操作可能な換気扇がない)場合でも、有効な設定方法はいくつかあります。たとえば「CO2濃度アラート」の設定を有効にするのもいいですし、オートメーションで1,000ppmを超えたときに換気を促すメッセージをプッシュ通知する、というようなシンプルな設定もアリ。これだけでも室内環境を健全に保てるようになるのでは、と思います。

「CO2濃度アラート」の設定をオンにすると、一定範囲内のときに通知
オートメーション機能では、一定以上の濃度になったときに通知する設定が可能

在宅勤務や狭い事務所で仕事している人におすすめ

プッシュ通知などの機能も組み合わせることで適切と思われるタイミングで換気でき、SwitchBot CO2センサーのおかげで健康的に過ごせるようになった気がします。

ですが、これは今の秋という季節も関係しているかもしれません。もし真冬や真夏になれば、二酸化炭素濃度が少々上がったとしても、冷暖房のことを考えて換気するのを我慢してしまうような気も……。

それでも、室内環境が健全かそうでないかが視覚化され、対処しやすくなるのは大きな利点です。在宅勤務で部屋にこもって仕事している方はもちろんのこと、広くない事務所に何人も詰めていたりして、二酸化炭素濃度が高くなりやすい環境にいる方も、ぜひ活用してみてほしいと思います。

日沼諭史

Web媒体記者、IT系広告代理店などを経て、フリーランスのライターとして執筆・編集業を営む。AV機器、モバイル機器、IoT機器のほか、オンラインサービス、エンタープライズ向けソリューション、オートバイを含むオートモーティブ分野から旅行まで、幅広いジャンルで活動中。著書に「できるGoProスタート→活用 完全ガイド」(インプレス)、「はじめての今さら聞けないGoPro入門」(秀和システム)、「今すぐ使えるかんたんPLUS+Androidアプリ 完全大事典」シリーズ(技術評論社)など。Footprint Technologies株式会社 代表取締役。