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JR東海の日帰り新幹線が安い「ずらし旅」を使ってみた

国内旅行が活発になり、鉄道も空港も賑わいをみせています。旅行代金が割引される「全国旅行支援」を利用した人も多いのではないでしょうか。ですが、全国旅行支援では宿泊料金の割引率が高く、日帰り旅行だとあまりお得なプランがありません。

先日、大阪に日帰りで行く機会があり、お得に行ける方法がないか探してみたところ、JR東海ツアーズの「ずらし旅」がとても良さそうだったので使ってみることにしました。

ずらし旅は、旅行の定番や列車のピーク時間を「ずらし」て旅をすることをコンセプトにしたもの。ホテル付きの宿泊パックもありそちらもお得ですが、今回は日帰りだったので日帰りパックを中心にご紹介します。3月31日まで、何度でも利用可能です。

日帰りでの新幹線利用に、JR東海ツアーズの「ずらし旅」を使いました

東京⇔新大阪が往復20,400円

日帰りパックの場合、掛かる料金は往復の交通費だけ。価格は東京⇔新大阪の往復新幹線が、指定席利用でも20,400円と正規料金より9,040円も安いのです。

この料金には、旅行先で使える体験チケット代も含まれています。大阪で使える体験チケットは、新大阪駅の新幹線改札内の飲食店で使える食事券やなんばグランド花月の鑑賞券、道頓堀ミニクルーズなどがありました。

東京⇔新大阪の料金表。往復で20,400円です(2月17日時点)
大阪で使える体験チケット一部。「たこ家道頓堀くくる」では、たこ焼き10個がもらえます

ずらし旅で申し込める区間は、関東~関西のJR東海で完結するエリア。東京⇔新大阪だけでなく、三島⇔奈良、小田原⇔下呂などのプランもあります。

申込みはJR東海ツアーズの公式サイトから行ないます。乗車券の受け取りは郵送もしくは、JR東海ツアーズの店舗受け取りのどちらか。受け取り方法や支払い方法によって申込み期限が異なり、最短はクレジットカード支払い・店舗受け取りで3日前。クレジットカード支払い・郵送の場合は6日前まで申し込み可能です。

旅行直前の申込みはできないので、前もって新幹線に乗る予定が決まっているときに、余裕を持って申し込むのが良さそうです。

申込み可能区間
申込み期限

希望できる列車の時間は、申し込むプランによって異なります。東京⇔新大阪の場合は、早朝や夜間は1時間に3本ほど選べましたが、11~13時台などは1時間に1本のみでした。往復どちらも第2希望まで選択必須で、申込み後にメールの返信をもって予約が完了します。筆者は2回利用し、2回とも第1希望で予約できました。

席に関して希望できるのは「禁煙/喫煙」に関して。2人以上で申し込む場合は、「座席の混み具合によっては座席は離れてもよい」か「座席が離れるなら、第2希望以降がよい」かを選択できます。これで入力事項はすべてです。

乗車する列車は第2希望まで選択します
細かい席位置は指定できませんが、「禁煙/喫煙」に関しては選べます

乗車券の受け取りは郵送を希望していたので、予約・入金完了後、約4日くらいで乗車券と、体験チケット(電子クーポン)の案内が届きました。以降は特に手続きなどはなく、旅行当日に乗車券を使って新幹線に乗るだけです。

席位置の希望はできませんが、窓際の席を用意してもらえ、号車も中~後方あたりで移動もスムーズでした。

入金完了後4日くらいで乗車券と体験チケットの案内が届きました

体験チケットは、筆者が旅行した日はまだ新大阪駅構内の食事券が対象ではなく、他の体験は予定が合わず今回は出番がありませんでした。2月17日現在は、新大阪駅の新幹線改札内の食事券が対象に入っているので新幹線に乗車前後で使いやすそうです。とはいえ列車代のみでも、往復20,400円はかなり安かったので十分お得でした。

なお体験チケットは電子クーポンになるので、郵便物に同封されていた電子クーポンの案内を旅先に忘れても、予約完了メール記載の問い合わせ番号があれば利用できます。

今回は東京⇔新大阪のプランをメインに紹介しましたが、申込み期間内で名古屋に日帰りで行く予定があるので、その際もずらし旅を利用したいと思います。

西村 夢音