いつモノコト

「ebookjapan」愛用中。まとめ買いとマンガ雑誌の読みやすさが魅力

気になるマンガのまとめ買いや、毎月読む雑誌を電子書籍で購入するようになった。そこで利用しているのがebookjapan。ほかの電子書籍ストアやアプリも利用しているが、ebookjapanの利用頻度が一番高い。

電子書籍の魅力と言えば、場所をとらないことと、スマホやタブレット1台で購入したすべての書籍を持ち運べることだろう。筆者は基本、紙の本で読むのが好きだが、気になっていたマンガがいつの間にか10巻以上出ているとか、アニメ化をきっかけに原作を全部読みたくなったりした際に、まとめ買いしてどこでも読める電子書籍の利便性にあっさり心を掴まれてしまった。

ebookjapanは、ヤフーとイーブックイニシアティブジャパンが共同で運営している電子書籍販売サービス。マンガを中心に文芸作品や実用書なども扱われている。Webサイトとアプリ(iOS/Android/Windows)で展開している。

筆者はWebサイトで購入し、iPadのアプリで閲覧している。アプリからでも購入できるのだが、iOS版の場合、一部販売されていないタイトルがあることと、アプリ内課金でコインを購入しなければならないため、クレジットカード決済で直接買えるWebサイトを使う。なお、Webサイトでは7月から購入時にPayPay残高が使えるようになった。

PayPay残高で購入できるようになった。クレジットカードと併用できる

週末のクーポンを使ってまとめ買い

筆者は購入時に、Webサイトにまとまっているセール情報や、クーポンを確認する。週末(金土日)には、全作品対象のクーポンが配布されるため、まとめ買いは基本週末だ。クーポンの割引率は配布される日にebookjapanのページを開くと告知される。なお、8月は週末と12日から15日にかけて10%オフのクーポンが配布される。

セールページ
8月の週末クーポン

毎月20日付近には、短期間ではあるが翌月に新巻が出るタイトルが割引されるクーポンが配布される。クーポンの詳細から、特集ページが見られるので、ここで気になっていたタイトルが見つかることも少なくない。また、毎月29日には「期待の新作特集」として10タイトルほど紹介され、こちらも割引クーポンが配布される。

翌月新巻クーポン(画像は7月のもの)
期待の新作特集

割引で購入しやすくなるクーポンだが、利用するためにはクーポンページで取得する必要がある。また、クーポンによって取得できる回数や期限が決まっている。週末のクーポンは金土日の3日間に1日限定のモノを1枚ずつだが、期間中であれば何回でも取得できるものもある(1度の購入に利用できるのは1枚)。

筆者はよくクーポンを取得したつもりで決済画面に移動したらクーポンの項目がなかったり、せっかく取得したのに「クーポンを利用する」の項目にチェックを入れ忘れて購入してしまい悔しい思いをしている。せめてクーポン取得後は自動で「利用する」にチェックが入る仕様になってほしいところだ。

無料連載や期間限定で1冊丸ごと試し読みできるなどのサービスもあるが、筆者はあまり利用していない。その理由は、「マガポケ」や「ジャンプ+」などの出版社・レーベルの公式アプリで連載を購読し、Twitterで好きな作家やネットで連載している作家をフォローしている方が、好みに合った作品と出会えるため、ストアの試し読み等を使う機会がない。確認するのは上記のセールとクーポンのページくらいだ。

目次ページから移動できる機能が最大の魅力

購入面でまとめてきたが、お得に買うという観点だけで見れば、他にも良いサービスがあるかもしれない。それでもebookjapanをメインで使うのには理由がある。それが「目次ページから移動する機能」。これがマンガ雑誌を読むのに非常に便利だ。

目次ページを開き、読みたいタイトルをタップすると、「○○ページに移動します」と表示。「OK」を選択すればそのまま該当ページに移動できる。ページバーを使って探す必要もない。全てのタイトルで対応しているわけではないようだが、筆者の購入済みのコミックス・雑誌はすべて対応していた。

目次ページで読みたいタイトルをタップするだけで移動できる

筆者は「本を読む」をいう意識で読んでいると、どうしてもアプリのメニューを表示して操作するという手順が面倒に感じたり、機能そのものを意識することなく行動する傾向にある。例えばしおり機能など、毎回使ってみようと思いながらも忘れてそのまま閉じてしまう。

しかし、目次の機能は開いているページを直接タッチするだけで使えるため、忘れずに活用できる。紙の雑誌と比較しても、目次で読みたいタイトルを探すまでは一緒だが、この機能では確認した後に自分でページを開く手間が省ける。大半のマンガではノンブル(ページ数)が振られていないページも多く、目的のページを探すだけでも大変だが、その負担もなくなる。

移動先で読み終わったら、下部のページバーの隣にある矢印のボタンを押せば目次(移動する前のページ)に戻れるのも便利だ。

矢印を押すと移動する前のページに戻れる

問題はこの機能、アプリの「よくある質問」等に書かれていない。Twitterの公式アカウントで紹介されていたことがあるのだが、そもそも「アプリの使い方」ページなどもアプリ内にないので、まとめてほしいところだ。この便利な機能はもっと多くのユーザーに認知されてほしい。

アプリのメニュー内にも目次の項目があるのだが、こちらはあまりおすすめできない。「表紙」「目次」「本文」と分けられているだけで、正直、目次機能としては機能していない。小説などを購入していないため、全てがこのような仕様なのかはわからないが、筆者が購入したマンガや雑誌では、細かく分けられていなかった。

メニュー内の目次機能

本棚は背表紙でも表示できる

本棚の画面での特徴は背表紙での表示だろう。ヤフーとの統合前からある機能で、愛用しているユーザーは少なくないはずだ。しかし、対応していないタイトル(枠にタイトル名だけで表示)があったり、同じタイトルが1冊にまとまってしまうことから、筆者は表紙を並べた表示が、目的のタイトルを探しやすく感じたのでそちらを利用している。

背表紙も現実の本棚のように全巻並べた表示ができれば「あのタイトルは○冊くらい出てるからこの辺」といったように見つけられるかもしれないが、書籍を大量に所有しているとスクロールして探すのに時間がかかってしまうため、難しいところだ。

左から詳細表示、表紙、背表紙

本棚には検索機能もあり、あいまいなワードでもある程度表示してくれる。フォルダ機能もあるため、ここでうまく整理できればタイトルが増えていっても見つけやすくなるだろう。筆者は苦戦中だ。本が増えても探しやすい整理方法をなんとかして見つけたい。

ヤフーとの統合後、多々問題が発生していたが、徐々に改善されてきているように感じている。このままもっと使いやすいアプリになることを期待している。

野澤佳悟