いつモノコト

日傘を買ったので、日傘アリ・ナシの温度差を測ってみた

梅雨明け以降、日ごとに暑さが増していくことに嫌気がさし、日傘を購入。その効果を身体ではなくまずは数字で実感すべく、日傘がある場所とない場所の温度の差を比較してみた。

比較方法は、日傘がある場所とない場所に温度計をセッティングし、そのまま放置。時間が経ってからそれぞれの温度を見てみるというもの。なお、計測した場所は南向きのベランダである。

温度計はともに、日傘がない状態で前の晩からセットしていた。それを太陽の位置が高くなる11時過ぎにチェックしてみると34℃。直射日光に当たっているので、ある一定の条件下で測られる正確な気温よりも高く出るとはいえ、この数字を見るだけで汗が出てくる。

11時過ぎに34℃

ここから、冒頭の写真にあるように、一方の温度計を日傘の下、もう一方は日なたとなるように日傘をセットした。セットが完了したのは11時20分ごろだ。

そして1時間半ほど放置して、13時過ぎに日なたの温度計を見てみると示していたのは37℃。暑さが増していく時間帯であり、また体感的にも驚くほどの上昇ではない。

日なたの温度計は37℃

続いて日傘の下の温度計を見てみると、こちらはなんと33℃。日なたよりも低いのは当然として、開始前よりも下がっていることには驚いた。

日傘の下の温度計は33℃と、開始前よりも下がっていた

試しに鉄製の柵部分を握り比べてみると、日なたは言うまでもなく熱くなっていたが、日傘の下はひんやりとはいかないものの、生ぬるい程度。こうして比較をしてみると、日なたではこれほどの熱を浴びているのかと恐ろしくなる。

握って熱さを比較すると、日傘の効果を身体で実感できる

なお、購入した日傘の価格は店舗で見た中では平均的か、少し手頃な2,500円の折りたたみ式日傘、ワールドパーティー(Wpc.)「遮光ミニマム ベーシック パラソル ユニセックス」。頑張って高価な買物をしなくても、これだけの効果は得られるわけだ。

購入した日傘と、遮光性等が記されたタグ

ちなみに実践投入した感想は一言で言えば「全然違う」。いくら日傘で影になるとはいっても、木陰やビルの陰など、長時間陰になっている場所に比べれば、温められた地面からの熱を感じる分、暑さは感じる。

むしろ、日照りにより感じる暑さが弱くなった分、地面からの熱を感じるようになった。これはきっと、上から感じる熱と下から感じる熱の比重が変わったためと思われる。

日傘使用時の影

数字でも体感でも、これまでなぜ使っていなかったのかと思えるほどの違いを知ることができた。残暑が続く季節、日傘はこれからもまだまだ活躍してくれるだろう。

加藤綾