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Apple Pay Suicaの不具合はヘルプモードで解決

Apple PayのSuicaにヘルプモードがあることはご存知だろうか。WalletアプリのSuica詳細画面、情報タブ内に「ヘルプモードをオンにする」という項目があり、端末での不具合が起きた時や、改札でエラーになった際に利用する。

JR東日本の公式ページによると、「ヘルプモードは、携帯端末や通信の不具合によりSuicaの電子マネー残高が正しく表示されない場合や、読み取り機に未反応/誤反応などのエラーが発生した場合に起動させるiPhone/Apple Watchの応急処置機能」となっている。

改札などでSuica未反応等のエラーが出て、窓口で確認してもらう際に、セキュリティロックがかかって処理できない場合があるため、ヘルプモードにしてから駅員へ渡して対処してもらうとのこと。

使う機会が多くない機能なので、筆者もヘルプモードを認知していなかったのだが、先日iPhone XSでアプリ内の残高が更新されない不具合が発生。残高が1,000円を切ると3,000円オートチャージする設定にしており、改札の画面でオートチャージされたことを確認した。ところが、履歴を見るためにアプリを開いてみると残高の表記は1,090円。

オートチャージされているので、残高が3,000円以上でないとおかしいと思ったが、反映が遅れているだけだろうとそのまま放置。すると、1,090円で変化しないまま3日ほど経過。その間、Suicaの機能は普通に利用でき、Suicaで購入したレシートには正しい残高が記されていた。

iPhone本体を再起動しても改善されなかったため、不具合について調べ、ヘルプモードの存在を知る。Suicaアプリにしか注目していなかったため、まさかWalletアプリ側にこのような機能があるとは思いもしなかった。

ヘルプモードの項目があるのは、SuicaアプリではなくWalletアプリ

ヘルプモードの使い方は、まずWalletアプリを開き、Suicaを選択。画面右上の詳細アイコンをタップ。詳細画面のタブで「情報」をタップ。

Suicaを選択して画面右上の詳細アイコンをタップし(左)、詳細画面で情報タブを選択(右)

カード詳細の下に「ヘルプモードをオンにする」の項目があるので、これをタップすると、Touch IDもしくはFace IDによる認証の後、1分間ヘルプモードになる。

カード詳細の項目の下に「ヘルプモードをオンにする」がある(左)。タップするとTouch IDもしくはFace IDによる認証後、1分間ヘルプモードになる(右)

ヘルプモードが終了すると、履歴が更新される。筆者の場合3日分の履歴が一気に表示された。なお、上記の不具合が出たのはiOS 12.2。一度ヘルプモードにしたあとは不具合は発生していない。

3日分の通知で画面が埋め尽くされた

【追記】不具合発生時の動作環境について記載(6日14時)

野澤佳悟