いつモノコト

楽天ペイで、放置していた楽天ポイントが生き返った

決済手段にはいろいろあるが、使い勝手や対応店舗の多さから、還元やキャンペーン、クーポンなどのお得感まで、それぞれに異なるメリットがあるだろう。今回は、楽天ペイ(スマホ決済)を導入して感じた、ちょっとしたメリットを紹介する。

この記事の主な想定読者は、楽天ペイをまだ使用していない人。つまり、導入することによるメリットであり、使っている人にとっては「そんなこと知ってるわ」という情報かもしれない。

筆者は普段、楽天市場で買い物をする機会はほどんどなく、また楽天カードや楽天ポイントカードを持っていない。とはいえ、楽天が提供するサービスをまったく利用していないということはなく、楽天トラベルを利用することがある。これが、今回の話の前提となる。

楽天トラベル

楽天ペイを使ってみようという気になったのは、楽天ペイに限った話ではなく、各社が競って実施するキャンペーンに参加したかったから。とりあえずコード決済アプリをまとめてインストールした。

その後、使用するための各種情報を入力し、態勢を整える。2018年秋か冬頃の話だ。そして……PayPayに代表される大型キャンペーンにかまけて、楽天ペイは放置した。

時は経ち3月、楽天ペイアプリのアップデートのニュースをきっかけに思い出し、何となく使ってみるかという気分になる。アップデートで楽天ポイントによる決済に対応したとのことで、初めての利用で1,000ポイントがもらえるという特典にも惹かれた。

楽天ペイのアップデートについて詳しく読む

使うと決めたらまず、コード表示画面とQR読み取り画面を行ったり来たり、また画面内を隅々まで見てみたりする。

これは、レジ前でのコードの提示などに手間取ることがないようにするための練習であり、また設定ミスによる「!」などのアラートがどこかに出ていないかの確認である。会計時に「楽天ペイ」を宣言した後に、不手際により結局「やっぱり現金で」となり、店員さんや後に並ぶお客さんをイライラさせることのないよう、万全の準備を整える。特にアップデート後は要注意だ。

と、画面を見ていて違和感があった。総保有ポイントの表示である。使う前からポイントを保有している。登録だけでポイントが付与されるキャンペーンでも実施されているのかとも考えたが、キャンペーンにしては切りの悪い中途半端なポイントであった。

総保有ポイントは楽天ペイアプリ画面の左上に表示

その理由は少し考えてみれば、答えは簡単だ。

楽天トラベルでは、楽天IDを登録、あるいは登録済みのIDを使って予約をすれば、利用に応じて楽天ポイントが付与される。筆者は楽天トラベル利用時に、楽天IDを登録しており、そのIDを楽天ペイでも紐付けていた。

楽天トラベルでIDを登録したのは、次回予約時などに情報入力の手間が少なくなるだろうと見込んだから。楽天ポイントは縁がなかったため意識していなかったのだが、楽天ペイを導入することで図らずも、トラベルで付与されたポイントが生き返ったのである。感覚としては、机の引き出しの奥から記憶にない千円札や小銭が出てきたラッキー感。

楽天トラベルからの予約確認メールの一部

今まで消費したことがなかった楽天ポイントを利用できる環境が、楽天ペイによって整ってしまったわけだ。

ポイント欲しさに1つのサービスに拘るというのは面倒なのでやるつもりはないが、楽天は様々なサービスを展開しているので、どこかで小銭レベルのポイントが付与されることもあると思われる。それをスマホ1つで、コンビニなどで気軽に使えるというのは、小さいながらちょっとお得な、また利便性の高いメリットといえよう。

なお、楽天ペイには、ポイントの利用設定があるので、ポイントを積極的に消費するか、あるいは貯めるか、設定を確認、変更しておこう。

加藤綾