いつモノコト

PayPay決済時の「ペイペイ!」音が小さくなる!

「ペイペイ!」 音がうるさい問題

昨年10月の登場以来、スマホ決済の代名詞になったようにも感じる「PayPay」。100億円還元などド派手なキャンペーンでも話題になったが、支払い時に印象に残るのが決済時の「ペイペイ!」という“音”。結構な音量で鳴るため、初めて使った時に驚いた人も多いのではないだろうか?

これまでも、EdyやiD、QUICPayなどの決済でも、音で決済の反応を伝えるものは存在した。しかし「ペイペイ!」が気になるのは、自分の端末が鳴るということ。音量も大きく、さらに手に振動が伝わってくるため、“鳴ってる感”が高い。雑然としたコンビニなどでは、それほど気にならないが、落ち着いたレストランなどに「ペイペイ!」と鳴り響かせると結構気まずいものがあった。

気まずいのは店舗だけではない。弊社でも今年3月に「オフィスグリコ」がPayPayに対応したが、ここでも気になる事態が起きていた(個人の感想です)。

オフィスグリコは、休憩スペース兼打ち合わせ場所的なスペースに設置されているのだが、昼間は社内外の打ち合わせ、夜は集中して作業する人が多く、時には仮眠している人がいることもある。例えば、21時過ぎなどに小腹が空いて、おやつを買ったときに、「ペイペイ!」の音が鳴り響いて、仮眠している人が「ファッ!」と目覚めてしまう、あるいは仕事をしている人が驚いてこちらを見つめている……的な気まずい状況に何度か遭遇した。

オフィスグリコがPayPay対応したけど……

「スマホのスピーカーを抑えがら支払いする」とか、いろいろ対策してみたものの、焼け石に水。PayPay対応自体はありがたいが、ちょっと使うのに勇気がいるというか、周囲を見ながら恐る恐る使うという事態になっていた。

以前PayPay関係者に「音消せないんですか?」と聞いたことがあるが、「PayPayの普及にあたり、使った体験として音は重要」的なことを話していた。

諦めて「そういうもの」として使っていたのだが、5月中旬にPayPayアプリを見ていると、[音量]の項目が。どうやら音量の調整が可能になったようだ。

なんと「ペイペイ」音量が下げられる!

iOSとAndroidのいずれもPayPayアプリでも、画面下部タブの一番右[アカウント]に入り、[音量設定]を選ぶと、支払い音量設定画面が現れる。このスライダーを左に寄せると音量が小さく、右にスライドさせると大きくなる。

iOSのPayPayアプリ。アカウント→音量設定から音量調整が可能に

iPhone Xsの場合、音量を最小にするとミュートにはならないものの、少し騒がしい空間であれば聞こえないレベルまで下げられる。最大だと、周囲の人が振り向くようなボリュームになる。PayPayの支払いが音でわかればいいだけなので、基本は小さめで良いだろう。

スライダーで音量調整

実際に音量設定を絞って、PayPayで支払いを行なうと「確かに音が小さい!」。

これならば、PayPay払いで皆が振り向いたり、店で気まずい思いをしなくていいはず。

調べてみると、iOSでは4月22日公開の1.20.0から、「支払い時に流れる「ペイペイ」の音量を調節できるようになりました」とのこと。自分が気づく1カ月近く前に対応していたようだ。わりかん機能と強化と同時の対応だったが、こういう重要なことはもう少しアピールしてもよかったかもしれない。

ともあれ、音量調整対応により、気兼ねなくPayPay払いができるようになったことは大いに歓迎したい。

そういえば、LINE Payも単体アプリになって、なぜか「ラインペイ!」としゃべるようになってしまった。そのうち音量調整に対応してほしいところ。

臼田勤哉