レビュー
Apple Fitness+を1カ月続けた結果 自宅がジムになるありがたさ
2026年3月20日 09:15
1月21日、アップルが「Apple Fitness+」を日本でスタートしました。忘年会、新年会を経てすっかりリバウンドした筆者にとって、まさに「待ってました!」というタイミング。ノリノリで挑みました。
Apple Fitness+は、フィットネスとウェルネスのためのサービス。高強度インターバルトレーニング(HIIT)、ヨガ、コア、ピラティス、筋力トレーニング、トレッドミル、サイクリング、ダンスなど12種類のワークアウトが用意されており、プロのトレーナーの指導の下、各ワークアウトを楽しめます。
トレーナーは現在27名、L.A.のスタジオから指導してくれるのですが、実際の声に基づいた「デジタル翻訳音声」により日本語で聞くことができます。抑揚も自然でまったく違和感はありません。英語で音声を流して、日本語字幕を表示することもできます。
Apple Fitness+が利用できる端末はiPhone、iPad、Apple TV。とはいえ、やはりApple Watchを連携させて心拍数や消費カロリー、カロリー消費バー(他のユーザーとの比較)をリアルタイムで確認しながら運動したいところ。ということで、筆者はこれを機にApple Watch 11を購入しました。ちなみに、Apple Fitness+はwatchOS 7.2以降を搭載しているApple Watch Series 3以降で利用できます。
家で眠っていたバイクで「サイクリング」から開始
さっそくApple Fitness+レポートと行きたいところですが、まずは筆者のスペックをご紹介しましょう。筆者は幼い頃から運動が大嫌いな50代女性です。フリーランスなので家から一歩も出ないこともよくあります。家にはコロナ禍に購入したフィットネスバイクもありますが、物干しとして活躍している有様でした。
そんな暮らしぶりもあって徐々に太ってきてしまったため、一念発起して一昨年パーソナルトレーニングに通い、ウォーキングのようなランニングも始めました。がしかし、目標体重を達成してモチベーションがだだ下がり、今はしっかりリバウンドしてしまった状態です。
焦って半年ほど前から食事管理を始めましたが、痩せません。わかっています。脂肪燃焼には有酸素運動です。でも、お外に出るのは暑いか寒いかでおっくう……。
そこで、Apple Fitness+は「サイクリング」中心に行なうことに決めました。腕にApple Watchを装着し、iPhoneにインストールされている「フィットネス」アプリを開きます。「Fitness+」タブをタップすると、Apple Fitness+が始まります。アクティビティタイプの中から、「サイクリング」を選択。
ずらりと並ぶ「ワークアウト」には、所要時間とトレーニングに使用する楽曲が表示されています。タップすると、トレーニングの詳細が表示されます。難易度がわからないので戸惑いましたが、それはそれぞれのワークアウトにあえて初心者向けの動きを担当するトレーナーが配置されているからなのです。
きついなと感じたら、メインのトレーナーではなく、簡単な動きで行なっているサブのトレーナーを参考に運動できます。また、ワークアウトは「プレビュー」で様子を確認することもできます。
「開始」を押すと、「Apple Watchに接続したインドアバイクで動作します」と表示されますが、気にせず始めても大丈夫です。ジムなどにあるインドアバイクはApple Watchの連携機能があり、RPM(ケイデンス)などの記録が取れますが、Apple Watchの情報だけでも筆者は問題ありませんでした。
「再生」ボタンを押すと、陽気なトレーナーが一緒にトレーニングしてくれます。画面上には自分の心拍数や消費カロリーが表示されるので、参考にしながら運動します。RPMに関しては、トレーナーの足の回転リズムに合わせることにしました。時折「負荷を加えて」など指示が出るので、ダイヤルを動かして重くするなどの調整を行ないます。
「少し休みたい」と思っても、「あなたは一人じゃない!」「呼吸に集中して」など、トレーナーが声を掛けてくれるので、もう少し頑張ろうと思えます。「ブリトニー(ブリトニー・スピアーズ)感が足りないよ!」と掛け声をかけられたときには思わず吹き出してしまいましたが、こういう楽しみは一人のトレーニングでは味わえません。
ワークアウトを終了すると、消費カロリーや平均心拍数が表示されます。アクティビティリングがぐるりと回り、達成感も感じられます。そのまま「マインドフルクールダウン」に進むことができます。
「マインドフルクールダウン」は、ストレッチなどの穏やかな運動が用意されています。サイクリングの後なので、全身のストレッチになりそうなワークアウトを行ない、今日の運動を完了しました。
サイクリング以外ももちろん楽しい!
サイクリング以外のワークアウトも一通り試しました。HIITや筋力トレーニング、コアはとにかくきつい。短いワークアウトを選んでもつらく、ほぼ簡単な動きをするトレーナーを見ながら行ないました。それでも筋肉痛になるほどだったので、真面目にやればかなり効果があると思います。
ヨガやピラティスは狭い場所でも行なえます。初めての体験でしたが、繰り返すうちに動きが掴めるようになりました。キックボクシングやダンスはスピードについていけずおかしな動きになりましたが、誰に見られるわけでもないので恥ずかしがる必要もありません。メディテーションは朝に行なう方が私には合っていたようです。
また、ウォーキングには日本ならではのコンテンツとして、タレントの渡辺直美さんと山下智久さんのお話が提供されています。Apple Watchと骨伝導イヤホンを装着し、ウォーキングに出かけました。お二人のお話はとても面白く、聞き入っているうちに30分以上のウォーキングを達成できました。
さらにランニングもしたいと思ったのですが、現在は外でのランニングは提供されておらず、マシンで行なう「トレッドミル」のみになっています。トレッドミルはウォーキングのように画面が暗くなっても音声が再生され続けることがないため、屋外のランニングには利用できませんでした。Appleに確認したところ、まもなく日本にも屋外ランニングがサポートされるとのことです。
ワークアウトの種類もさることながら、トレーナーさんの個性も豊かで、色々な方のトレーニングを試していると自分向きのトレーナーさんがわかってきます。まるでリアルのジムでお気に入りのトレーナーさんを指名するように、Apple Fitness+でもお気に入りのトレーナーさんのワークアウトを集中的にやるようになりました。
ちなみに、私のお気に入りはタイレルさんです。テンションが高めで、ミュージックがK-POPの時は軽く踊ってくれるので楽しくトレーニングができます。気に入ったワークアウトはダウンロードしてライブラリに入れ、繰り返しチャレンジできます。
しかし、前述した通り筆者は運動不足歴が長いため、あれこれやっているとへとへとになってしまいます。毎日のトレーニングをどのように組んだらダイエットや代謝を上げるのに効果的なのか、ChatGPTに尋ねることにしました。
すると、「サイクリングは毎日じゃなくてOK」と優しい言葉。「そこが生成AIは……」と言われそうな結果ですが、サイクリングは週に3~4日にして、残りはピラティスやストレッチ系を行なうといいなどのアドバイスをもらえました。
そこで役立つのが、カスタムプランを作れる「プラン」です。サイクリングをする日、筋トレをする日など曜日ごとに選択できます。決めた日はApple Watchにアイコンが出て、トレーニングを思い出させてくれます。
フィットネスを継続させる手軽さと運動実感
運動は継続が難しいものですが、Apple Fitness+は無理なく飽きずに続けられました。
もっとも大きな理由は、Apple Fitness+のワークアウトの種類が豊富であることです。今日は体調が今一つと感じたらピラティスなどで体をほぐすだけにして、がっつり運動できる日は筋トレやコアで引き締めるというように、トレーニングを選択できます。新着ワークアウトが次々に来るのも嬉しいポイントです。
また、iPhoneとApple Watchさえあればできるため、狭い場所でもトレーニングできる点も良いと思いました。さらに短い時間でもサクッとトレーニングできます。思い立ったときにすぐできて、すぐ完了できる喜びが継続に繋がります。
Apple Watchが計測する心拍数や消費カロリーをリアルタイムで確認できる点も励みになります。これまでスマホアプリやYouTubeのトレーニング動画を見て運動したこともありましたが、カロリー消費できているのかよくわからないまま進めていました。でも、Apple Fitness+はiPhoneの画面を見ながら運動すれば、カロリー消費を実感できます。アクティビティリングに記録が残っていくことも、明日への活力になります。
Apple Fitness+の月額料金は980円で、年間プランは7,800円です。また、ファミリー共有で、最大5人の家族と共有できます。家族でトレーニングするのも楽しいですね。

















