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グーグル、AIエージェント「Gemini Spark」発表 AI Ultraに月100ドルプラン

Googleは19日(米国時間)、開発者会議「Google I/O 2026」で、Google WorkspaceおよびGeminiアプリに関する新機能を発表した。Gmail、Docs、Keepで使える会話型音声機能や、画像作成・編集ツール「Google Pics」、Gmailの「AI Inbox」の対象プラン拡充、パーソナルAIエージェント「Gemini Spark」などを展開する。

Gmail、Docs、Keepに音声機能

「Gmail Live」では、音声で受信箱を検索し、必要な情報を確認できる。「フライトのゲート番号は?」や「今週子どもの学校で何が起きているの?」といった質問に対し、Gmail内の情報をもとに回答する。

「Docs Live」は、音声入力した内容をもとに文書構成や下書き作成を支援する機能。ユーザーが話した内容を整理し、アウトラインの作成やトーンの調整を行なう。許可を得たうえでGmail、Google Drive、チャット、Webの情報も参照し、音声でドラフトを修正できる。

「Keep」では、話した内容を整理されたメモやリストに変換する。思いついた内容をそのまま話すだけで、バックグラウンドで内容を整理し、メモとして残せる。

Google Picsで画像を生成・編集

画像作成・編集ツールのGoogle Picsは、まずは限られたテスター向けにリリースされる。今夏にはGoogle AI ProおよびUltraの加入者向けにグローバル展開し、Google Workspaceの法人ユーザーにもプレビュー提供する。

Google Picsでは、オブジェクトセグメンテーションにより、画像内の特定要素を選択して編集できる。対象物の移動やサイズ変更、色の変更、別のものへの変換などを、画像全体に影響を与えずに行なえる。画像内テキストの修正や翻訳にも対応し、元のデザインやフォントスタイルを維持しながら編集できる。

Workspaceとの連携では、Google SlidesやGoogle Driveから画像を編集できる。共有可能なキャンバスも用意し、複数人が同じ画像を同時に編集できる。

Gmail AI Inbox、Plus/Proに拡大

GmailのAI Inboxは、現在Google AI Ultra加入者向けに利用可能で、Google Workspace Enterprise Plusにもプレビュー提供している。19日からは、米国のGoogle AI PlusおよびPro加入者向けに、新機能とともに展開を開始した。

同機能は、Gmailの受信箱内で重要な更新や期限が近いタスクを優先表示し、メール管理を支援するもの。返信が必要なメールに対し、文脈に応じた返信下書きを生成する。Google Docs、Sheets、Slidesの確認が必要なタスクでは、関連ファイルへのリンクをToDoの隣に表示し、メールスレッドを探さずにアクセスできる。

タスク管理機能も強化する。利用者は個別のタスクを完了済みにしたり、不要な提案を却下したりできるほか、特定トピック内のメールをまとめて既読にできる。

エージェントAI「Gemini Spark」、米Ultra向けベータへ

Gemini Sparkは、Geminiアプリ内で提供する24時間365日対応のパーソナルAIエージェント。質問に答えるだけでなく、ユーザーの指示に基づいて作業を進める機能として位置づける。Gmail、Docs、SlidesなどのWorkspaceアプリと連携し、バックグラウンドで動作する。クラウドベースのエージェントのため、ノートPCを閉じていても、スマホをロックしていても動作を続ける。

利用例として、毎月のクレジットカード明細を解析して新規または隠れたサブスクリプション料金を検出することや、子どもの学校から届くメールを確認し、重要な締め切りを抽出して日々のダイジェストを送ることなどを挙げている。メールやチャットの会議メモをまとめ、調査結果を含むGoogle Docsの文書を作成し、プロジェクト開始時のメール下書きを作成することもできる。

Sparkはユーザーがオンにするかを選び、接続するアプリも指定できる。お金を使う、メールを送信する、カレンダーに予定を追加するなどの重要な操作の前には、ユーザーに確認する設計とする。今週、信頼できるテスター向けに展開し、来週には米国のGoogle AI Ultra加入者向けにベータ版として提供する予定。

GeminiアプリのmacOS対応を強化

GeminiアプリのmacOS版も強化する。パソコン上の画面からGeminiにアクセスでき、作業中の画面を切り替えずにブレインストーミングや情報収集を行なえる。

また、ウィンドウを共有すると、その表示内容に基づく状況に応じたサポートを受けられる。共有ウィンドウ内のドキュメント、コード、データの内容をもとに回答を得られるため、画面内容を説明せずに利用できる。

クリエイティブ機能として、Nano Bananaによる画像作成やVeoによる動画生成にも対応する。デスクトップ上からワンクリックで利用でき、作業を中断せずに回答取得やコンテンツ生成を行なえる。

Google AI Ultraに月100ドルプラン

あわせて、上位プラン「Google AI Ultra」の価格を月額250ドルから200ドルに引き下げたほか、新たに月額100ドルのUltraプランを導入する。100ドルのプランではGeminiアプリの利用上限がProプランの5倍となるほか、新機能への早期アクセス、20TBのストレージ、YouTube Premiumなどを含む。