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ワークマン、リカバリーウェアで売上2割視野 NASA宇宙技術の最上位モデル投入
2026年9月8日 16:15
ワークマンは、2026年秋冬 新製品発表会で、「XShelter」の新製品やリカバリーウェア「MEDIHEAL(メディヒール)」の最上位モデル「COSMOS(コスモス)」など、販売拡大策を発表した。ホームウェアなどの「リラックス系」だけでなく、ビジネススーツや作業服など「アクティブ系」にも力を入れていく。
これからの秋冬需要増に備え、年間最大3,400万着、売上500億円まで対応できる供給体制を整える。売上500億円に達した場合、リカバリーウェアが同社売上の約2割を占める計算になるという。
「今度は欠品を起こさない」異例の増産・備蓄体制
メディヒールでは、販売拡大に伴う欠品への対応を強化する。同社は去年に欠品を起こさない方針を打ち出したものの、半袖Tシャツは今年の3月~4月ごろから欠品。ワークマン専務取締役の土屋哲雄氏は、「前回の新製品発表会で絶対欠品を起こさないと宣言したが、また欠品した」と振り返る。
需要のピークとなる秋冬に向け、26年8月~12月は最大2,200万着まで対応できる増産体制を整えた。年間では最大3,400万着、500億円規模まで供給できる体制とする。
3,400万着は販売目標ではなく、需要が想定以上に伸びた場合にも欠品を抑えるための供給可能な規模。土屋氏も「ここまで行くということではない」と見込んだうえで、ここまで売れても欠品しない増産体制ができていると説明した。
生産に加えて備蓄も増やす。国内では群馬県高崎の倉庫で最大500万着を備蓄し、中国でも港に近い倉庫を確保。最大720万着を即船積み可能な状態で保管し、国内外で最大1,220万着の備蓄能力を確保する。
土屋氏によれば、こうした備蓄には年間で売上の約8%に相当するコストがかかる。それでも「今度は欠品を起こさないという強い決意」で在庫を積み増すとしている。
最大3,400万着という規模については、2000年ごろにブームとなったユニクロのフリースと比較した。土屋氏は当時の販売規模を約2,600万着と説明し、「猫も杓子もみんなフリースを買った」と振り返る。
そのうえで、ワークマンのリカバリーウェアが最大3,400万着まで対応することから、「フリースを上回るヒットの可能性がある」と意気込みを示した。
疲労回復“だけ”では勝てない リカバリーウェア市場
ワークマンは26年秋冬を「リカバリーウェア第2章」と位置付け、利用シーンと機能の両面で商品を広げる。現在のリカバリーウェア市場は、ただの疲労回復ウェアでは勝てない時代に来ているとし、今後はより幅広く、さまざまな利用シーンの拡張と「もっと快適」な機能の拡大を進めると説明した。
利用シーンでは、パジャマやホームウェアなどの「リラックス系」に加え、仕事中に着用する「アクティブ系」の市場に進出。ビジネススーツと作業服を投入する。
リカバリージャケットは4,990円、リカバリーカーゴパンツは3,990円。作業向けのリカバリースーツジャケットも4,990円、リカバリースラックスは3,990円とする。作業服は、企業からリカバリー機能を備えた作業服を求める声が寄せられたことが商品化のきっかけになったという。
最上位モデル「MEDIHEAL COSMOS」投入
商品を横展開する背景にはリスク分散もある。土屋氏は、リカバリーウェアが売上の2割を占める規模まで成長する可能性があることから、特定の商品や用途に集中するリスクを分散するため、商品群を広げると説明。秋物インナーやレディースパンツ、小物など37の新商品を横展開する。
また、リカバリーウェアの最上位モデル「MEDIHEAL COSMOS」も投入する。NASA向けに開発された温度調整技術「Outlast(アウトラスト)」を採用し、長袖クルーネックとロングパンツをそれぞれ2,900円で展開する。
アウトラストは、宇宙飛行士を宇宙空間の激しい温度変化から守るために開発された機能素材。生地に加工されたOutlast技術のマイクロカプセル内物質が、暑いときには熱を吸収し、寒いときには蓄えた熱を放出することで、衣服内温度を快適に保つ。COSMOSは初年度314万点(83億円)の販売を計画する。
土屋氏によれば、通常の新商品は初年度2万~3万着程度から始めることが多いという。今回は「思い切って」314万点を用意し、当初から大規模な販売を見込む。
季節の変わり目の寒暖差に対応する新「XShelter」
XShelterでは、春や秋に起きる1日の寒暖差に対応する新しいラインアップを展開する。これまで冬の寒さや夏の暑さに対応する商品を展開してきたが、新たに季節の変わり目を対象に加える。
背景にあるのが、熱波や豪雨、水害など気候変動に伴う環境変化への対応。土屋氏は、こうした気象状況について「異常ではなく、すでに常態化しているのではないか」とし、XShelterを激しい気候変化への対応を目指すシリーズとして位置付ける。
土屋氏は、東京でも晴れた春秋には1日の寒暖差が15度程度になる場合があり、内陸部や山に近い地域ではさらに差が大きくなると説明。
新製品では、外部環境は5~30度に対応する「断熱」、紫外線などあらゆる日差しをカットする「断光」、衣服内の湿度を制御する「断湿」など、1日の気候変化に対応する機能を搭載する。
そのほかWORKMAN Colorsでは、秋冬のテーマに「健康志向」を掲げる。着る枕として使える「ネックピロートラベルジャケット」(2,990円)。
骨盤ケア機能を備えた「ウェルネスサポートパンツ」「ウェルネスデロードパンツ」(各2,500円)を展開する。
運動時の発汗を促す商品として、「サーキュレーションウォームジャケット」(3,990円)と「サーキュレーションウォームパンツ」(2,990円)も用意する。土屋氏は「気分サウナ」と表現し、散歩など短時間で汗をかきたい場面での利用を想定する。











