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「預金はインフレに負けている」デジタルバンクのハビット「貯蓄マックス!」

デジタルバンクを手掛けるHabitto(ハビット)は、サービスブランドを「Habitto」(ハビット)から「貯蓄の窓口 by Habitto」にリニューアルした。あわせて、“第三の貯蓄”と謳う投資信託の新商品「貯蓄マックス!」の正式提供を9月8日から開始した。

「Habitto」は、2023年6月にスタートしたデジタルバンク。口座はGMOあおぞらネット銀行ハビト支店に開設する形で、開始当初は0.3%、現在は0.7%の年利の預金口座を提供しているほか、VISAデビットカード(0.8%還元)、保険、無料アドバイスサービスなども提供している。

同社はデジタルバンクのサービスの開始にあたり金融庁の審査を、サービスの継続にあたり関東財務局の監督を受けている。9月時点での登録ユーザー数は7.6万人、貯蓄口座開設は4.1万件、累計顧客入金額は420億円。

目標利回りは日銀政策金利+1%

「貯蓄マックス!」は、同時に行なうリブランディングや、Habittoが提唱する“第三の貯蓄”を体現するという、投資信託の新商品。

目標利回りは「日銀政策金利+1%」で、サービス開始時点では年率2%。日本銀行が政策金利を引き上げるたびに目標利回りの引き上げを目指すとし、インフレ対策として機能させる。

ファンド自体は4月に設定しており、直近3カ月は目標利回りの月次水準を上回るなど、堅実な推移をみせているという。

直近の運用実績

正式名称は「お金のデザイン・デジタル・レンディング・ファンド」で、商品タイプは追加型証券投資信託。預貯金ではないため元本は保証されず、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象外になる点は留意する必要がある。

運用はデジタル・レンディングで、世界各国の中小企業向けの短期ローンなどで少額分散投資を行なう。円建てで為替ヘッジを行ない「堅実で安定的なリターンを目指す」とする。

購入は、「貯蓄の窓口 by Habitto」のアプリにて、Habittoの貯蓄口座・証券口座と連携して行なう。最低購入金額は500円から。満期や償還期間はなく保有期間は自由設定。途中解約・換金は、申込みから約2カ月後で、手数料はかからない。

同商品は、“日本人の貯蓄マインド”に合わせたという商品シリーズの第1弾と位置付けており、今後も新商品を追加する予定。

新しい貯蓄カテゴリーの商品で、第1弾とした

預金はインフレに負けている

「貯蓄マックス!」は、これまで「貯蓄」「株式」の2極になっていたところに“第三の貯蓄”として提案するもの。

Habitto アドバイザリー部門責任者の古尾敦氏

比較的高い利回りの商品を訴求する背景には、日銀が年率2%の物価上昇を見込み、ゼロ金利政策が2024年に解除され「金利のある世界」に戻っていることが影響している。

現在、メガバンクの普通預金の金利は年率0.4%程度で、物価の上昇率(年率2%)を上回っていないため、ただの預金では、入金から時間が経つと“実質価値”が下がってしまう「インフレ負け」の状況になっているとする。

物価高の見込みにより、普通預金では実質価値が目減りするとした

伝統的に預金は、リスクを嫌う傾向が強い日本人に好まれてきたが、物価の継続的な上昇が見込まれる今後は「リスクを取らないことがリスクになる」(マイエフピー代表で家計再生コンサルタントの横山光昭氏)という。

そこで、すぐに使うお金ではなく、3~5年後に使う資金の“置き場所”として、実質価値が下がらないようにして備えられるのが「貯蓄マックス!」とした。

Habittoは30~40代の、働き盛りや子育て世代のユーザーが多いといい、そうしたユーザーがライフステージの変化で直面する課題に対応できる商品とも位置づける。換金時に申込みから2カ月かかる点も、中期的な計画で備える(しばらく動かさない)資金においては、使い勝手を損なうものではないとしている。

貯蓄マックス!の年利はインフレに対抗できるとした

同社は「住宅や教育費といった、3~5年後に使う資金の新しい置き場所を作りたい。預金と投資の間の、第三の手段」(Habitto アドバイザリー部門責任者の古尾敦氏)とアピールしている。

発表会にはマイエフピー代表で家計再生コンサルタントの横山光昭氏(左)や、ドンデコルテの二人も登壇