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モス、冷凍食品新ブランド「MOS Deli」 スーパーで“焼きおにバーガー”
2026年8月25日 18:29
モスバーガーを展開するモスフードサービスは、家庭用冷凍食品の新ブランド「MOS Deli(モスデリ)」を立ち上げ、「モスデリ 焼きおにバーガー 牛カルビ」「モスデリ 焼きおにバーガー 鶏きんぴら」を9月1日に発売する。価格は2個入り560円(税別)。販路はスーパーマーケットやドラッグストアなど。
モスフードサービスではこれまで、ECサイト限定で「冷凍モスライスバーガー」を販売するなど、オンラインを中心に冷凍食品を展開してきた。新ブランドを通じて小売店へ販売チャネルを拡大する。
商品はすべてモスデリ専用に開発。和の食材を取り入れながら、健康を気にする人にも喜ばれるひと工夫を加えたメニュー展開を進める。
第1弾となる「モスデリ 焼きおにバーガー」は、“具材が入った焼きおにぎり”という新カテゴリーの商品。従来の焼きおにぎりにはない、お米と具材それぞれの満足感を一度に味わえる点を特徴としている。
健康志向を意識し、モスバーガーの商品としては初めて玄米を使用。「うるち玄米」「もち玄米」「もち黒玄米」の3種類の国産玄米を使っている。3種の玄米にはそれぞれ、香り、食感、甘みなどの特徴があり、それらを活かしながら具材とのバランスを取っている。
米は加水量を調整するとともに、生産工場の特殊高性能炊飯ラインを使用し、長時間・高温圧力で炊飯することで玄米の芯までしっかりと水を含ませ、玄米特有の“モチッ、プチッ”とした食感を実現したという。
特製醤油だれを表面に塗り、高温で短時間焼成した後に凍結することで、香ばしさと旨みを閉じ込めたとしている。
焼きおにバーガー 牛カルビの牛肉は、噛み切りやすさと、玄米に負けない味わいを両立できるスライス厚を追求。脂でにんにくを炒めて香りを引き出し、おろしりんごや野菜の旨みを加えた特製だれを絡めている。低温調理法で肉の旨みを閉じ込め、柔らかく味の染みた仕上がりとした。
焼きおにバーガー 鶏きんぴらの具材は、鶏肉と厚切りごぼう、にんじんに出汁の旨みを染み込ませ、香ばしく炒めている。刻み昆布と戻し汁を加えることで旨みを引き出し、シンプルでバランスの取れた味に仕上げた。鶏肉の採用は、玄米の食感に負けない具材感を狙いとしている。
内容量は110g×2個入り。調理方法は電子レンジ。販売エリアは東北、関東、中部、近畿地方。
発表会では試食会も実施された。具材はジューシーで美味しさが口の中に広がるとともに、それに負けない米の食感と旨みを楽しめた。個人的には、軽食などの食事としてはもちろん、酒のあてとしても合うのではないかと感じた。
焼きおにバーガーの新商品の計画もすでに進んでおり、27年2月に1~2商品を発売する予定。
冷凍「ハンバーガー」は乞うご期待
焼きおにバーガーの見た目の特徴は三角形の形状。モスバーガーのライスバーガーやEC等の冷凍モスライスバーガーは丸型だったが、今回はおにぎりを想起させる三角形とした。
市場に多く出回っている冷凍焼きおにぎりは米の満足感は高いものの具材の満足感はなく、一方で冷凍ライスバーガーは具材の満足感はあるものの米の満足感は低い。そこで、焼きおにぎりに具を挟むことでいいとこどりをした商品を狙った。
また、冷凍食品の市場ではライスバーガーよりも焼きおにぎりの方が圧倒的に規模が大きいこともあり、消費者の目に入った時に焼きおにぎりを想起させるという狙いもある。
なぜ第1弾がライスバーガーで、バンズを使ったいわゆるハンバーガーではないのか。この点は、企画していないのではなく、完成していないのが現実のようだ。
モスバーガーでもライスバーガーを販売しているが、数としては圧倒的にハンバーガーが多い。冷凍でもまずはハンバーガーにとりかかったものの、冷凍ハンバーガーを電子レンジで温めて、店舗で出すレベルに仕上げるところまでは至っていないという。開発は継続しているということなので、乞うご期待となる。
モスの美味しさを離島まで届ける
モスフードサービスでは、国内外飲食事業に次ぐ新たな収益の柱として、マーチャンダイジング(MD)事業を推進している。
MD事業で狙うのは“MOSの日常化”。モスバーガーが身近にある人だけではなく、離島などモスバーガーが身近にない、行ったことがない人を潜在顧客と位置付け、MD事業を通してマネタイズ化し、新たな収益源の確保とモスブランドの認知向上、来店動機の創出を図る。
“MOSの日常化”に向けては「made in MOS=モスらしさ」をテーマに商品を開発。made in MOSの定義として、背景に物語がある、原材料へのこだわり、オリジナリティなど7項目を掲げている。
従来から展開している事業として、自社のEC、楽天市場、TikTok Shopなどがある。モスバーガー由来の商品を販売しているほか、25年7月に「モスライスバーガー<のり弁>」を発売し、従来の冷凍モスライスバーガーと比較して5倍以上の販売数を記録した。最近ではEC限定商品として、2個入り5,800円の「『モスの匠味』 炭焼き 国産鰻重バーガー<2個入り>」(冷凍)を6月に販売した。
グッズなども含めたコラボレーション事業や卸売事業も手掛けている。同社ではこれらを「外部販売」あるいは「リテール事業」と呼んでいる。卸売販売やギフト販売として、冷凍ライスバーガーで郵便局や、小売店のカタログギフトに参入し、需要を確立しているという。
24年度のMD事業の売上は約2億円だが、27年度に約15億、30年度に36億と、18倍の成長を目指す。また、現在はEC販売と外部販売は6:4の比率だが、30年度には全く逆の4:6となるよう事業を進める。
この目標に向けた取り組みの一つが、今回の冷凍食品市場への本格参入。市場規模は国内消費約1兆3,610億円、国内生産約8,577億円というボリュームがある。中でもモスバーガーとの親和性が高い米飯類、冷凍ハンバーグ、麺類から積極参入を行なう。今回の焼きおにバーガーは米飯類に当たり、その他の展開は今後の検討となる。
















