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鍵は「検索できるPDF」 アドビとPFUが語るAI時代の文書活用
2026年6月15日 18:56
アドビとPFUは、6月15日の「PDFの日」を記念した報道関係者向け説明会を開催した。説明会では、紙文書のデジタル化からAI活用までの流れを紹介するとともに、AI時代におけるPDFの役割と可能性を示した。
PDFの日は、Adobe AcrobatとPDFが1993年6月15日に正式発表されたことにちなみ、23年に日本記念日協会の認定を受けて制定された記念日。PDF誕生から33年を迎えた現在、アドビはPDFを通じて文書の作成・共有・活用を支え続けており、PFUも「ScanSnap」などの製品を通じてアドビと協業し、ペーパーレス化やDXを後押ししてきた。
説明会には、アドビ Document Cloud プリンシパルプロダクトマーケティングマネージャーの立川太郎氏、PFU ドキュメントイメージング事業本部 グローバル戦略統括部 統括部長の轡田大介氏が登壇した。
立川氏は、AIの普及によりPDFは人が読むための文書だけでなく、AIが読み込み活用する情報基盤へと役割を広げつつあると説明。社内に蓄積された情報資産をAIで活用するためには、企業内の文書を検索対象として参照するRAG(Retrieval-Augmented Generation)が重要になるとし、その前提として紙文書をOCR処理し、テキスト情報を持つ「検索できるPDF」に変換する必要があると述べた。
轡田氏も、企業内に存在する非構造化データの多くが紙文書であり、それがAI活用の障壁になり得ると指摘。文字や画像、メタデータなどを1つのファイルに格納できるPDFは、AI時代の情報コンテナとして適しているとの見方を示した。
説明会では、PFUのドキュメントスキャナー「ScanSnap iX2500」とAdobe Acrobatの「PDFスペース」機能を組み合わせたデモも実施。紙文書をスキャンしてPDF化し、AIによる要約や情報検索につなげるワークフローを紹介した。
PDFスペースは、最大100ファイルの文書を一元管理できるワークスペースで、AIアシスタントに自然言語で質問しながら要約や情報検索を行なえる。回答には参照元の文書箇所が明示されるため、内容の確認やファクトチェックを行ないやすい点を特徴とする。
説明会ではこのほか、事例紹介として長野県の浄土宗善立寺 副住職の小路竜嗣氏が登壇。寺のDXに関する取り組みを紹介した。同氏は、お盆の時期に檀家から届く多数のお経依頼のハガキをスキャンして情報共有の齟齬を解消しているほか、15年分の寺報(寺の会報誌)をPDFスペースに追加して新企画を立案するなど、実務におけるデジタル化とAI活用を進めていると語った。





















