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大井町駅直結「OIMACHI TRACKS」を見てきた 眼前に山手線基地を望む

OIMACHI TRACKS。手前がホテル・住宅タワー、奥がオフィスタワー

JR東日本は、3月28日開業の大井町駅直結複合施設「OIMACHI TRACKS(大井町トラックス)」の内覧会を実施した。JRの新改札口、山手線車両基地の目の前に位置する広場、約80テナントで構成される商業施設、26階のルーフトップバーなどを見ることができた。

大井町トラックスは2棟構成で、オフィス、商業、ホテル、レジデンスを展開する。規模は地上26階、地下3階、高さ約115m。品川区とも連携しており、隣接する北側で29年9月開庁予定の新区庁舎の建設が進められている。

施設構成
ホテル・住宅タワー
新区庁舎の建設が進められているエリア。左側の緑は大井町トラックス内の広場「TRACKS PARK(トラックスパーク)」

新改札口と3つの広場

大井町トラックスの開業にあわせて、新たにJR大井町駅の「トラックス口」が開通する。JRのホームからダイレクトに大井町トラックスの3階へアクセスできる。東急大井町線、りんかい線への動線も、トラックス口とは別に設けられる。

JR大井町駅 トラックス口
写真右側に進めば東急大井町線、りんかい線へもアクセスできる

トラックス口を出て目の前には、ショップエリアやホテル・住宅タワーの入り口にもなる広場「ステーションプラザ」がある。大井町駅周辺には待ち合わせなどに使える滞留スペースがないという課題を解消するとともに、山手線車両基地を見下ろせるビュースポットとしても展開する。

トラックス口通過後、ステーションプラザを通ってショップエリアやホテル・住宅タワーにアクセスできる
山手線車両基地を望むテラスを設置

3階のショップエリアをまっすぐ進んでいくと、2つ目の広場「クロスプラザ」がある。こちらも待ち合わせや休憩などに利用でき、また別の角度から山手線車両基地を見ることができる。

クロスプラザ
上階から見たクロスプラザ
クロスプラザからも車両基地を見下ろせる

駅から2棟を挟んで反対側の、大井町トラックスの西端には3つ目の広場「トラックスパーク」がある。人工芝と天然芝の両方が使われているが、これは天然芝のメンテナンス期間は入れなくなってしまうため、常時開放できるように人工芝のエリアも設けた。

トラックスパーク
上階から見たトラックスパーク
左が天然芝、右が人工芝
トラックスパークから見たタワー

トラックスパークはリードを装着していればペットの入場も可能。地震などの災害時には広域避難場所として活用される。

トラックスパーク周辺エリアには、「スターバックス」と「ピチピチミートファーム」が出店する。

スターバックスは「ドッグフレンドリー」を特徴としており、店内に愛犬同伴エリアが設けられている。

スターバックス
スターバックス店内
愛犬同伴エリア

ピチピチミートファームは切りたて肉の直売所。直売所エリアのほか、「ピチピチミートで山本のハンバーグ」や、買った肉をその場で楽しめるセルフバーベキューエリアを併設している。

ピチピチミートファーム

都市型サウナ・TOHOシネマズ・大井町ゆかりの飲食店

商業エリアは、改札口~トラックスパークの道に沿う路面店スタイルで展開。2階~4階および5階の一部に、飲食、物販、サービス、スーパーマーケット、クリニックなどが出店する。スーパーは「ライフ」。

2階
3階

4階には都市型サウナ「サウナメッツァ大井町トラックス」がオープン。電車を模した「トラムサウナ」(男性向け)や草ロウリュを楽しめる女性サウナなどを用意する。また、サウナ室から山手線車両基地を眺められる。

サウナメッツァ大井町トラックス
つり革が設置されたトラムサウナ
サウナ室から山手線車両基地が見える

スパ内には、ドリンクなどを提供するレストスペースのほか、コワーキングスペースなども設置している。

レストスペース
コワーキングスペース
ソファの屋根状の部分には遮音性のある素材が使われており、座るだけで静かな環境になる

トラックスパークから見えるエリアに、地域に根差した大井町にゆかりのある飲食店を展開。大井町で人気の「H」や「8」を手掛けるHグループによる「立呑み 8」、大井町に本店を構える「銭場精肉店」が4階に出店する。

立呑み 8
銭場精肉店

飲食・食物販で複数店舗が集まるエリアとして、フードコート「WELL SIDE TABLE」や、和菓子・洋菓子店が集まるゾーンを展開する。いずれも3階。

フードコート「WELL SIDE TABLE」
手土産の購入にも使い勝手がよさそうな和菓子・洋菓子店が集まる

3階に「TOHOシネマズ 大井町」がオープン。都内のTOHOシネマズとしては初めて“Dolby Cinema”を導入するほか、“プレミアムシアター”や“轟音シアター”などの設備を採用する。

ホテルの26階にルーフトップレストラン

「ホテルメトロポリタン 大井町トラックス」は、5階にレセプション・ラウンジおよびレストラン、6階~13階に客室、タワー最上階の26階にルーフトップレストランを展開する。客室数は285室。

ラウンジは木や緑に囲まれ自然のぬくもりを感じさせる設えとし、ゆったりと寛げる家具を配置した。

5階のレセプション・ラウンジエリア

5階のレストラン「The TAILOR YARD MAIN DINING」は、鉄道旅をテーマにしたオールデイダイニング。ヨーロッパの食堂車をイメージしたボックス席やカーゴ席を設えた、旅情あふれる空間とした。窓の外には山手線車両基地の景色が広がる。

レストラン「The TAILOR YARD MAIN DINING」

26階・地上100mの高さとなる「The TRAVELERS HOUSE ROOFTOP BAR」のテーマは「森の秘境」。屋外のテラス席からは山手線車両基地を真上から眺められ、夜には「都心の煌めく夜景と眼下の車両基地」を楽しめるとしている。

ルーフトップバー「The TRAVELERS HOUSE ROOFTOP BAR」
テラス席からの眺め
オフィスタワーから見たルーフトップバー

かつてあったレンガ車庫のレンガを継承

現在のJR東日本東京総合車両センターである「大井工場」は、1915年(大正4年)に新橋工場から移転した。大井工場開設にあわせて、鉄道車両庫としてレンガ車庫が建設された。現在はレンガ車庫は解体され残っていないが、保存されたレンガが1階の交通広場の壁に使用されている。

交通広場
レンガ車庫のレンガを使用した壁面

大井町から浜松町にかけて各エリアで再開発が進められているが、JR東日本ではこれら全体を「広域品川圏」と位置づけている。特に高輪ゲートウェイシティでは、一から新たに作り出した街を活用した、イノベーション創出、新たな価値創造に取り組んでいる。

これに対して大井町トラックス周辺は、住居・商業などの生活圏がすでに形成されている。そういったエリア特性を生かして、高輪で生まれたイノベーションや新しいサービスを、すでに生活圏がしっかりある地域と連携しながら実装し、新しい生活を作っていくという役割を大井町が担うとしている。

大井町駅周辺は大型商業施設や商店街などによりすでに生活圏が形成されている