ミニレビュー

トラベラーズノートに17年ぶり新サイズ「カード」 財布にもなる?

トラベラーズノート カードサイズ

デザインフィルが展開する手帳「トラベラーズノート」が3月に20周年を迎えました。これを記念して、新サイズ「カードサイズ」のトラベラーズノートが20周年セットとして、4月23日に発売されました。

トラベラーズノートのラインナップとしては、レギュラーサイズ、パスポートサイズに続く、実に17年ぶりの新サイズとなります。筆者のような同ノートのファンにとっては大ニュースで、発表直後から話題になっていました。

実際、直営店での販売は発表から数日後には抽選販売に変更され、当選者のみが購入できる形になっていました。23日11時から開始されたオンラインストアでの販売も、少なくとも12時台には在庫なしとなっており、注目度の高さがうかがえます。

筆者は、抽選に無事当選していたので、発売日に購入できました。セットアップを進めながら、使い道もある程度見えてきたので、本稿ではカードサイズのトラベラーズノートについて、他サイズとの比較や使い道を紹介します。

20周年記念で登場した小さなトラベラーズノート

カードサイズのトラベラーズノートが入った「トラベラーズノート カードサイズ 20周年セット」は、予備のノートリフィル4冊やコットンジッパーケース、クラフトファイル、連結バンド、スペアゴムバンドなどを同梱し、価格は8,800円です。

トラベラーズノート カードサイズ 20周年セット

このノートの牛革カバーのカラーは黒と茶の2色展開で、カバーにそれぞれをセットすることで、ノートとしてだけでなく、コンパクトな財布や名刺ケース、カードケース、ミニサイズのポーチのようにも使えます。本体サイズは110×75mm(縦×横)で、手のひらくらいのサイズです。

付属のコットンジッパーケースは左側のポケットに名刺やカード、右側には小銭や鍵などを収納できる収納パーツで、クラフトファイルは三つ折りのお札やポイントカードなどを収納できます。

思っていたよりコンパクトなサイズ感

トラベラーズノートの各モデルの本体サイズ(縦×横)は以下の通りです。これまでのトラベラーズノートと比べるとカードサイズはかなり小さいです。

  • レギュラーサイズ:220×120mm
  • パスポートサイズ:150×113mm
  • カードサイズ:110×75mm
(左から)レギュラーサイズ、パスポートサイズ、カードサイズ

カードサイズの縦の長さは、レギュラーサイズのノートリフィルの横幅と同じです。手のひらほどのサイズで、片手でも持ちやすく、屋外でさっとメモを取りたい場面に向いていると思います。

レギュラーサイズは座った状態でしっかり文章を書くのに向いていて、パスポートサイズは携帯性と書きやすさのバランスが取れたサイズだとすると、カードサイズはより携帯性に優れていて常に持ち歩き、必要なときに短いメモを残すためのサイズだと感じました。

身近なものだとポケットティッシュと同じくらいの大きさです
片手で持ちやすい

デザインフィルが展開する別ブランド「PLOTTER」のM5サイズ(120×80mm)とも比べてみると、スペック上はそんなに変わらないと思っていましたが、実物を並べるとカードサイズの方がかなりコンパクトに感じました。

なお、ノートリフィルで比べると、カードサイズの方がPLOTTER M5よりも書き込める面積が多少広いです。PLOTTERはシステム手帳なので使い勝手は異なりますが、立ったままメモを取る用の小型手帳を探しているなら、カードサイズも選択肢になりそうです。

PLOTTER M5(左)との比較
ノートリフィルでの比較

「メモもできる財布」として使えるのか

筆者は、このノートを「メモもできる財布」として使おうとしています。トラベラーズノートを財布として使うのは、公式も紹介していますし、パスポートサイズでも良く試みられています。筆者もパスポートサイズを財布として使ってみたものの少し大きくてやめた経験があるので、この商品には期待していました。

トラベラーズノート カードサイズを財布として使ってみる

実際に試してみた印象としては、メインの財布として使うにはやや収納力が足りないものの、近くの買い物や散歩に持っていく財布としてはかなり便利そうです。カード類が少なめの人であれば、財布としても十分使えると思います。

筆者の場合、身分証やポイントカードまですべて入れるのは難しいため、しっかり外出する際はメインの財布を鞄に入れ、カードサイズはサブの財布として持ち歩くことになりそうです。一応、ノートを外してクラフトファイルなどを追加すればなんとかなりそうですが、財布としての機能だけを求めるなら、やはり専用の財布の方が向いています。

一方で、財布とメモ帳が一体化している点は便利そうです。たとえば、飲食店などでレシートがもらえなかった際に、後でいくら払ったか忘れてしまい、家計簿の記録の際に困ることがあるのですが、これなら簡単に金額をメモしておけます。

また、スーパーなどの買い物リストを書いておけば、このノートだけを持って買い物に行けます。紙に書いた買い物メモを家に忘れてしまうことがある筆者にとっては、この使い方も実用的です。

コットンジッパーケースは数枚のカードや名刺、小銭を入れるのに便利です

2冊目に選びたい小さなトラベラーズノート

購入してまだ1日ほどなので、あくまでファーストインプレッションでのレビューになりますが、レギュラーサイズを持っていて、2冊目として購入するなら、カードサイズは用途がかなり異なるのでおすすめだと思います。

一方で、トラベラーズノートの最初の1冊として選ぶなら、レギュラーサイズかパスポートサイズの方が使いやすい気がします。カードサイズは魅力的ですが、書ける量や収納力は限られるため、サブ用途に向いたサイズです。

トラベラーズノートはレギュラーサイズが「TNR」、パスポートサイズが「TNP」と呼ばれています。カードサイズの略称は「TNC」になるのでしょうか

現時点では、カードサイズの入手は困難です。ただ、今後もカードサイズのノートリフィルは販売されるため、通常モデルとして3サイズ展開になることも期待したいところです。

そのため、トラベラーズノートに興味を持った方は、まずレギュラーサイズやパスポートサイズから試してみて、トラベラーズノートの使い心地が気に入ったら、あらためてカードサイズを選んでみるのも良いと思います。

もしカードサイズが継続展開されるなら、PLOTTER M5などと並ぶ、小型手帳の有力な選択肢になりそうです。

浅井 淳志