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AI時代はサブスクから従量課金?
2026年5月2日 09:00
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サブスクから従量課金へ。
今週少し議論を呼んでいたのが、コーディングAIサービス「GitHub Copilot」が6月から、従量課金制へ移行するというトピックです。
Microsoft傘下のGitHubが4月27日発表したもの。詳しくは窓の杜の記事で説明していますが、ざっくりいうと、利用“回数”でカウントされていたものが、利用“量”に変更になります。Claude Opus 4.7などの上位モデルを使った場合は、より多くの費用が発生する形です。
一定の枠を超えた後は使用量に応じて課金されること自体は一般的なことに思いますが、ソフトウェアの開発やAI利用では、タスクごとにどれだけトークンを使うのか、どれだけコストが必要なのか、事前に把握しにくいこともあり、「安心感」は低下します。そのため、批判的な意見も多いようです。
OpenAIのCodexも、4月2日に企業やチームによるChatGPT Business/Enterpriseにおいて、従量課金制を導入しています。また、AnthropicのClaudeでも、企業向けのEnterpriseは1人あたりの基本料金+従量課金です。
これらの例は、基本的にソフトウェア開発ですが、月額プランでも上限を超えると従量課金というサービスが増えてきたようです。
Netflixなどの動画サービス、iCloudやGoogle One、Amazonプライムなどのサブスクにすっかり慣れていると、従量課金はちょっと不安、という気持ちは個人的にも実感があります。ただ、利用量に応じた課金ということはそれ自体は当たり前です。ケータイの通信料金も、上位プランは無制限のものが多いですが、通信量に一定以上は従量制となるのは珍しくありません。
こうしたIDごとの料金体系は「シート課金」と呼ばれ、SaaSやソフトウェアでは、ユーザー数(アカウント数)に費用が発生しています。一定量を超えると従量課金になるというのは今後のトレンドになりそうです。
先日のマネーフォワード「AI Cowork」の取材でも、今後の料金施策について、「シート課金+従量課金がAIの世界のベースになってきている。それに近い、仕事量や処理したデータに対して費用が発生するといったものは考えている」と語っていました。
その際には、小規模事業者で利用が大きくないケースは定額で、規模が大きな企業やより多くの機能を使う場合に従量課金になるのでは、といった話もしていました。マネーフォワードのようなSaaSも、サービスの形を変えながら柔軟な課金体系を模索しているようです。
そういえば、サブスクでも、Amazon Prime VideoやNetflixでも広告が入ったり、日々収益化の手段は変わっています。我々を取り巻く「課金」の姿は今後の“AI時代”に大きく変わっていくのかもしれません。



