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KDDI、基地局バックアップ回線を遠隔でスターリンクに切替

KDDIは、大規模災害対策として、基地局のバックアップ回線として準備したStarlink(スターリンク)のバックホール回線に遠隔で切り替える機能を開発、2026年度から整備を開始する。この機能に対応する復旧機材の拡充も本格化させる。

基地局機能維持のため、事前に基地局のバックアップ回線として準備したスターリンクのバックホール回線(携帯電話の基地局と最寄りの通信拠点施設をつなぐ中継回線)に、遠隔で切り替える機能。検証は2月に完了しており、2026年度以降、重要な通信拠点・エリアにおける基地局強靭化対策として整備を進めていく。

大規模地震などの災害により、基地局までを接続する光ケーブルが切断した場合、被災した基地局に作業員が入り復旧作業を行なう必要がある。過去の対応では、地震による道路の寸断や長期間の降雨による浸水などにより、対応に時間を要する場合があったという。

今回整備が進められる、遠隔で切り替える機能により、事前にスターリンクのバックアップ回線を配備した基地局では、光ケーブルが切断されても、現地に駆け付けることなく遠隔でバックホール回線をスターリンクに切り替えられ、迅速な基地局の復旧と通信環境の確保が可能になるとしている。

これにあわせて、スターリンクのバックホール回線を利用した復旧機材(可搬型基地局や車載型基地局、船舶型基地局およびスターリンク機材など)を、2026年3月末までに拡充する。この復旧機材の全国配備数は、既配備と合わせ合計約330台になる。なおKDDIグループ全体では、スターリンク機材を全国に1,600台以上配備している。

Starlink機材一式の活用イメージ

このほか、船舶専用の可搬型基地局も開発した。船舶型基地局で海上からのエリア復旧を行なう際に、波の揺れや風の影響を受けやすい船上でも、可搬型基地局を迅速に搭載し、安全に維持することが可能になった。

船舶搭載用の可搬型基地局