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グーグル、Gemini 3搭載の新Chrome サイドパネルや自動ブラウズなど
2026年1月29日 11:24
Googleは28日(米国時間)、Webブラウザ「Google Chrome」に最新AIモデル「Gemini 3」を基盤としたAI機能を統合した。サイドパネルでWeb上のマルチタスクをサポートするほか、主要なGoogleアプリとの連携を強化し、自動ブラウジングによるマルチステップ作業のサポートなどを追加する。また、数カ月以内に「パーソナルインテリジェンス」による文脈に応じたサポート機能を追加する予定。
MacOS、Windows、Chromebook Plus向けのChromeのデスクトップアプリで導入を開始。新しいGemini in Chromeを、検索やWeb上での作業を支援するアシスタントとして強化していく。
新サイドパネルでGemini 3操作
新バージョンのChromeには、新しいサイドパネル体験を導入する。ChromeのGeminiユーザーはどのタブを開いていても常にブラウジングアシスタントを開け、サイドパネルを見ながら、中断なくマルチタスクに対応できる。メイン作業を1つのタブで開いたまま、サイドパネルで別のタスクを処理するといった使い方が可能で、製品の比較や複数サイトにわたる製品レビューの要約、カレンダーでのイベントの空き時間を見つけるなどの作業をかんたんに行なえるようにする。
Webを見ながらNanoBananaで画像変更
また、画像生成AIモデルの「Nano Banana」をChromeに統合した。画像のダウンロードや再アップロード、別タブを開く必要なく、ブラウザで表示中の画像をそのまま変換できる。この機能は、Chrome版Geminiの全ユーザーが利用可能で、サイドパネルにプロンプトを入力して、リビングルームのリフォームのアイデアを試したり、調査データをインフォグラフィックに変換できるようになる。
Googleアプリ連携強化とパーソナルインテリジェンス対応
Googleアプリとの連携も強化され、ChromeのGeminiでは、Gmail、カレンダー、YouTube、マップ、Googleショッピング、Googleフライトなどと連携し、タスクを素早く完了できる。
例えば、会議への出張でフライトを予約する場合、Geminiがイベント詳細が記載された過去のメールを検索し、Googleフライトの情報を参照して提案する。その後、到着時刻を同僚に知らせるメールの下書きを作成する。アプリの連携の詳細は、Geminiの設定「連携アプリ」セクションで有効化できる。
また、Geminiをパーソナライズした新機能「パーソナルインテリジェンス」にも今後数カ月で対応予定。Chromeは過去の会話の文脈を記憶し、Web上で検索する内容に対してユーザーごとにカスタマイズされた回答を得られるようになる。
Geminiに指示を追加することで、より個別化された応答を得られるようになるという。パーソナルインテリジェンスのON/OFFなどの制御は、ユーザーがアプリごとに設定可能。
Chromeに自動ブラウジング機能
Chromeに自動ブラウジング機能も追加する。
従来からChromeの自動入力機能は住所やクレジットカード情報の自動入力など、細かい作業の処理やタスクの完了をサポートしていたが、より「主体的な行動」をサポートする「Chromeオートブラウズ(auto browse)」機能を追加する。
新機能のChromeオートブラウズ(自動ブラウズ)は、複数の日程オプションにおけるホテルやフライトの費用の比較など複雑な作業を代行するもの。予算に合った旅行時期を見つけることで、休暇計画の最適化をサポートするほか、予約スケジュール調整、オンラインフォーム入力などに対応できる。テストにおいては、水道/電気工事の見積もり取得、請求書支払い状況確認、経費報告書の提出、定期購読管理、運転免許更新の迅速化などで、時間の節約を実現できているという。
また、Y2Kテーマのパーティーを計画している場合、その時代(2000年代)の写真からインスピレーションを得て、Gemini 3により写真内のアイテムを識別し、類似品を検索してカートに追加し、予算内での購入や割引コードの適用まで行なう。自動ブラウズに許可を与えれば、Googleパスワードマネージャーと連携し、サインインが必要なタスクも自動で処理できる。
自動ブラウズは、米国のGoogle AI Pro/Ultra契約者向けから導入を開始する。
加えて、Googleが提案するユニバーサルコマースプロトコル(UCP)をサポート。Shopify、Etsy、Wayfair、Targetなどと共同開発した、エージェントコマースのための新たなオープン標準で、AIエージェントがChrome内でシームレスにユーザーに代わって購買行動を可能とする。
Geminiの大規模導入にあたり、Chromeのセキュリティ基準も強化し、新たな防御機能を導入している。








