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Geminiが個人アシスタントになる新機能「パーソナルインテリジェンス」

Googleは14日(米国時間)、AIサービス「Gemini」のパーソナライズを強化し、GmailやGoogle フォト、YouTube、検索などのサービスを連携して、自身の情報を活かした回答を得られる「パーソナルインテリジェンス(Personal Intelligence)」を発表した。米国のGoogle AI Pro/AI Ultra契約者から提供開始する。

パーソナルインテリジェンスの主な特徴は、「複雑な情報ソースを横断して推論すること」、「メールや写真などから特定の詳細情報を抽出し、質問に答えること」。テキストだけでなく、写真や動画を組み合わせてユーザーにあわせた最適解を導くという。

例えば、2019年式ホンダミニバンに新しいタイヤが必要になり、ショップで列に並んでいる場合。タイヤサイズが分からないことに気づいて、Geminiに相談すると、タイヤの仕様を教えてくれるだけでなく、日常の運転用と全天候型の2つの選択肢を提案。Googleフォトに保存されていたオクラホマへの家族旅行の写真を参照し、各タイヤの評価と価格を表示する。

さらに、カウンターでナンバープレート番号が必要になると、検索したり駐車場まで戻って確認せずに、Geminiに質問すれば、写真から7桁の番号を抽出し、Gmailを検索してバンのグレードまで案内してくれるなど、自分がもつ情報を総合して回答する。「自分専用アシスタント」としてGeminiが動作する。

パーソナルインテリジェンスはプライバシーを核に構築。アプリ連携はデフォルトでオフとなり、ユーザーがオンにするアプリを選択し、いつでも切り替えられる。また、回答の参照元や情報源なども表示。さらに回答に追加で要求を加えたい場合などは、「覚えておいて、私は窓側の席が好みです」など伝えると、以降の要求を反映した形で回答する。

パーソナライゼーションなしでの回答にも対応。また、センシティブな話題にはガードレールを設けており、健康情報などの機微データについては、Geminiが積極的な推測を避けるよう設計している。また、GmailやGoogleフォトのデータを直接学習データとして使用することはない。ただし、Gemini内の特定のプロンプトやモデルの応答などの情報は学習に使うとしている。

不正確な応答や、「過剰なパーソナライズ」についてはフィードバックにより対応。応答に「親指を下」を付けてフィードバックすると、その情報の扱いを下げる。離婚などの関係性の変化などで、期待する応答が変わるケースもあるため、ユーザーの希望を伝えて対応を変化させる。

例えば、ゴルフ場で撮影した数百枚の写真を見て、Geminiはユーザーがゴルフを愛していると推測するかもしれないが、実際には息子を愛しているからゴルフ場にいるといったケース。Geminiがゴルフを愛していると誤認識したら、「ゴルフは好きじゃない」と伝えるだけで修正できるという。

Geminiのパーソナルインテリジェンスは、14日から米国在住のGoogle AI Pro/AI Ultra契約者を対象にスタートし、1週間かけて拡大していく。機能有効化後は、Web、Android、iOSのGeminiで動作する。段階的に他の国や地域や無料プランに拡大するほか、検索のAIモードにも近日導入予定としている。なお。ベータ機能は個人用Googleアカウント向けに提供され、Workspaceビジネス/エンタープライズ/教育ユーザーは対象外としている。