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ソニーと東急建設、集合住宅で「声」を高遮音 部屋を狭めず低コスト

ソニーネットワークコミュニケーションズコネクトと東急建設は、集合住宅における高遮音化技術の実建物での実証実験を2月1日より開始する。オンラインゲームやテレワークの普及で生活音対策への需要が高まるなか、東急建設の保有物件にテストルームを設置し、実環境での有効性を検証する。

両社の高遮音化技術は、人の声と自住戸内に特化し、従来の防音室と比べて建設コストを抑えつつ、室内空間をほとんど狭めない設計を特徴とする。また、出入口に防音室特有の段差もなくし、一般的な居室と同様の使用感覚を実現するという。

実証では、居室間の遮音性能について、モックアップ環境との整合性を確認し、遮音欠損部の処理方法など実用上の音響課題の抽出と改善策を検討する。

また、オンラインゲームや配信、テレワークなどの用途を想定し、遮音性能を生かした機能性や快適性を評価するほか、施工手順や工期、関連工事を含めた施工コストも検証する。

実証環境のイメージ

背景には、多人数参加型オンラインゲームやテレワークなどの浸透により、住戸内で発生する生活音を取り巻く環境の急速な変化がある。一方、集合住宅における居室間の遮音性能には明確な基準がなく、実態を考慮した設計手法も確立されていないため、居住者同士が快適性を確保できる空間づくりが課題となっている。

両社は課題解決のため、2024年に共同研究契約を締結し、住戸内の居室間における高遮音化技術の研究開発と、同技術を活用した解決策の検討を進めてきた。東急建設技術研究所の施設を活用したモックアップ環境では、一定の遮音性能などが確認できたという。

今回の実証実験は、東京都大田区と千葉県柏市の東急建設保有物件で実施。両社は実証結果を踏まえ、現在施工中のマンションへの導入を予定している。