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名鉄名古屋駅の大規模再開発が見直し 開業時期未定に

名古屋駅地区再開発計画(5月の発表資料から)

名古屋鉄道は12日、名鉄 名古屋駅の大規模再開発事業「名古屋駅地区再開発計画」について、スケジュール変更とともに計画の再検証と見直しに着手すると発表した。

名古屋駅地区再開発計画は、名古屋鉄道、名鉄都市開発、日本生命保険、近畿日本鉄道、近鉄不動産の5社が、共同で5月に事業化を発表。名古屋駅前に「唯一無二のランドマークをつくり上げる」として、商業、オフィス、ホテル、鉄道駅、バスターミナルからなる再開発を予定していた。

対象地は、名古屋市中村区名駅一丁目2番他。敷地面積は約32,700m2。再開発の中心になる建物は、南街区、北街区の2棟で、高さ約172m、地上31階・地下2階、延床面積は約520,000m2

名古屋駅地区再開発計画の対象地(5月の発表資料から)

当初計画では26年度の解体着工、27年度の新築着工、1期本工事竣工33年度、2期本工事竣工が40年代前半としていたが、今回の見直しによりいずれも未定となった。

見直しの理由については、施工予定者選定の際に、現計画に対応する施工体制の構築は困難との申し入れがあったため。加えて、概算工事費や工事期間が、当初想定を大幅に上回る見込みとなり、事業を推進する前提が大きく変わったとしている。

そのため、バスターミナル再整備を含む名古屋駅地区再開発計画と名鉄名古屋駅再整備計画を見直し、再検証する。なお、名鉄百貨店本店(本館、メンズ館)は予定通りに2026年2月28日に営業を終了、名鉄バスセンター、名鉄グランドホテルの営業終了は未定となった。

名古屋鉄道では、ただちに計画の再検証と見直し検討に着手。共同事業者とも、協議を進め、見直しの方向性がまとまり次第、改めて告知する。