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大阪府堺市・瓦町公園周辺ゾーン再開発始動 東急不動産ら
2025年12月12日 15:06
東急不動産を代表とする三菱地所レジデンス、関電不動産開発の共同企業体は、大阪府堺市・堺東エリアの市街地整備に向けた、瓦町公園周辺ゾーンにおける市街地再開発事業の検討に着手した。2026年度に都市計画を決定し、2029年度に工事着手の予定。
瓦町公園周辺ゾーンは、2024年7月に堺市が策定した「堺東エリアの市街地整備に向けた基本的な考え方」に定められている3つの先行的に取り組むゾーンのひとつ。共同企業体は、市街地再開発事業を検討する北瓦町一丁地区市街地再開発準備組合が募集する事業協力者に選定された。
南海高野線「堺東」駅徒歩4分に位置する北瓦町一丁地区は、政令指定都市・堺市(人口約80万人)の中心市街地で、大阪都心部や関西国際空港を結ぶ交通利便性に優れた立地のエリア。
特に堺東駅周辺は、大阪府、大阪市、堺市が一体となって策定した大阪のまちづくりグランドデザインにおいて、夢洲・咲洲エリア、関空・りんくう周辺エリア、大阪都心部と一体となって大阪の成長・発展をけん引するエリアとされている。
現在大阪では、2025年大阪・関西万博を契機に、2050年に向けてIRの誘致や、リニア中央新幹線など広域インフラの整備が推進されており、本地区は大阪の象徴的なエリアとして先行的に事業化検討が開始されている。
事業では、堺東エリア全体のにぎわいや回遊性向上のため、エリアの核となる商業・サービス施設や都市型住宅、人の交流や憩いが生まれる広場を整備。若年層や子育て世代の定住を促進するため、良好な住環境を備えた都市型住宅を整備する。子育て支援施設などの機能もあわせて整備していく。
商業施設は、地域に密着したテナントを誘致することで、地元商店街との共存を図りながら、地域住民の利便性を高める。堺東エリアと阪神高速道路側を含めた周辺地域との歩行者動線等にも配慮し、広域的な回遊性を高める歩行者動線計画を検討。一定規模の駐車場機能や、不法駐輪を防ぐため駐輪場も整備し、交通環境を向上させる。
所在地は、大阪府堺市堺区北瓦町一丁地内。区域面積は約1ha。
