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Google WorkspaceにAIエージェント「Studio」 自然言語で業務自動化

Googleは4日(米国時間)、Google Workspace上でAIエージェントを設計・管理・共有できるツール「Google Workspace Studio」を発表した。Gemini 3を活用し、専門的なコーディングや複雑な構文なしに、数分でカスタムエージェントを作成できるとしている。同ツールは今後数週間で法人向けに順次提供される。

従来の自動化ツールは、厳格なルールや条件、コーディングスキルに依存していたが、Google Workspace Studioでは、テンプレートを選ぶか、プロンプトバーに自然言語で自動化したい作業を入力するだけでAIエージェントを作成できる。

AIエージェントは、Google Workspaceに直接組み込まれ、メールの振り分けやカレンダー調整、タスクの管理といった日常の反復作業をエージェントに任せられる。

最も複雑なエンドツーエンドの業務プロセスにも対応し、感情分析やコンテンツ生成、スマート通知、優先順位付けなど、従来の自動化では難しかった高度なタスクも実行可能になるという。

複数ステップの業務にも対応し、たとえば「メールに自分宛の質問が含まれている場合、「返信用」ラベルを付けてチャットで通知してほしい」といった指示だけで作業を自動化できる。Gemini 3がメール内容を理解し、必要に応じてアクションアイテムや請求書番号などの情報も自動抽出する。

作成したエージェントは、Googleドライブでファイルを共有するようにチームと共有でき、Gmailやドライブ、ChatなどのWorkspaceアプリと連携して動作する。企業のポリシーや業務ルールに沿った処理を行ないながら、ユーザーのトーンやスタイルにあわせたコンテンツを作成できる。サイドパネルからエージェントの動作状況も確認できる。

拡張性も備えており、Asana、Jira、Mailchimp、Salesforceなど主要なエンタープライズアプリやプラットフォームと接続できる。Apps Scriptを活用すれば、社内ツールや独自モデル、Vertex AIを介して、独自モデルとも統合できる。