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川崎重工、四足歩行モビリティ「コルレオ」開発へ 35年に製品化
2025年12月4日 12:20
川崎重工は、大阪・関西万博で展示した四足歩行のオフロードパーソナルモビリティ「CORLEO(コルレオ)」の製品化に向けた開発に着手した。2030年開催予定の「サウジアラビア・リヤド万博」の会場内モビリティとして採用されることを目指し、2035年の製品化に向けた開発に取り組む。
社長直轄のプロジェクトとして開発専任組織(SAFE ADVENTURE事業開発チーム)を立ち上げ、開発を行なう。製品化にあたり、4脚型モビリティの乗車体験ができるライディングシミュレータも開発。2027年中の完成を目標として、「CORLEO」の開発過程で得られた3Dモデル、モーションデータを含めたシステム全体をゲーム・eスポーツ業界に展開することも視野に入れる。
「CORLEO」の開発を中核プロジェクトとしながら、山岳事故ゼロを目指す「SAFE ADVENTURE」のコンセプトに基づき、天候や気温、路面状況、野生動物の出現を検知し、スマートフォンなどのデバイスで安全なルートを案内するナビゲーションシステムも開発する。
「CORLEO」は、ロボット技術を活用した4脚の悪路走行性能に加え、同社がモーターサイクルで培った操縦性と安定性を併せ持つモビリティ。モーターサイクルで培ったスイングアーム機構を応用し、後脚部が独立して上下動することで衝撃を吸収。ライダーは進行方向の地形を確認しやすい姿勢を保つことが可能になる。
操縦は乗馬のように重心移動で行ない、サポート機能により、誰でも簡単に山岳や水場などの難地形を安全に走行できる。動力は「水素」を燃料に、「水素エンジン」で発電する構造。


