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川崎重工、野山で乗り回せる四足歩行ロボット「コルレオ」 万博に出展
2025年4月7日 12:07
川崎重工グループは、搭乗して移動できる四足歩行ロボットのコンセプトモデル「CORLEO(コルレオ)」を、4月13日に開幕する大阪・関西万博で公開する。
CORLEOは、2050年に実現することを想定したもので、4脚による走破性、安定性、操る楽しさを持つ新感覚オフロードパーソナルモビリティ。モーターサイクルのスイングアーム機構により、前脚部と独立して後脚部が上下に動く構造で、これにより、移動時の衝撃を吸収しながら、ライダーは常に進行方向の地形状況を確認しやすい姿勢を保つことができる。
操作は乗馬のようにライダーの重心移動によって行なう。機体がサポートすることで、熟練者でなければタイヤでの走行が難しい山岳や水場などの地形を、初心者でも安全に走行可能。
燃料は水素。後脚部に挿入される水素キャニスターに貯蔵し、前脚部に搭載した水素エンジンで発電する。
川崎重工グループは大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」において、人間には「移動することによって幸せを感じる」といった仕組みが遺伝子レベルで組み込まれていることを基に「移動本能」というテーマの展示を行ない、CORLEOはその内の一つ。
会場では、CORLEOが複数のポーズを取る様子を展示するほか、未来の公共交通システム「ALICE SYSTEM」の中心となるALICE Cabinが接続する瞬間を切り取ったALICE Railも展示する。