ミニレビュー
暑い夜の寝心地は変わる? BAKUNEの夏寝具を試す
2026年8月14日 09:30
夏の夜は、エアコンをつけていても寝苦しいものです。設定温度を下げると寒くなり、上げると暑さや蒸れで目が覚めます。筆者も就寝中はエアコンを朝まで使用していますが、設定温度を26~28度の間で調整することが多く、夜中に目が覚めたり、朝に汗をかいていたりすることがありました。
今回、TENTIALの半袖シャツとショートパンツの上下セット「BAKUNE Dry」(22,880円)と、夏用の「BAKUNE 掛け布団 クール」(セミダブル 25,960円)をメーカーから提供され、約10日間試しました。ウェアと掛け布団を同時に使う日だけでなく、それぞれ単独でも使用し、普段の寝間着や夏用掛け布団との違いを確認しました。
つるりとした肌触りのBAKUNE Dry
BAKUNE Dryは、一般医療機器として届け出られているリカバリーウェアです。特殊機能繊維「SELFLAME」を使用し、血行を促進することで、疲労回復や筋肉のコリ等の改善をうたっています。
筆者は身長171cm、体重約69kgで、Lサイズを着用しました。サイズ感はちょうどよく、半袖やショートパンツの丈も気になりません。就寝中に袖や裾がめくれ上がることはなく、ウエストにも締め付けを感じませんでした。ショートパンツはひもで調整できます。
生地は表面がつるりとしており、肌触りは良好です。伸縮性もあり、寝返りを打ったときに生地が引っ掛かる感覚も少なく感じました。普段はワークマンのリカバリーウェアも使用していますが、就寝中の動きやすさに関しては特に違いがないように思います。
汗をかくと多少は肌に張り付くものの、一般的なTシャツのように強くべたつく感じはありません。蒸れも比較的気になりにくい印象です。
試用中は1日1回のペースで洗濯しました。10日ほど繰り返し洗った範囲では、目立ったシワや型崩れはなく、肌触りにも変化はありませんでした。洗い方については、いつもの洗濯物と一緒に洗えるため、特別扱いに気を使う必要はありません。
一方、疲労回復や血行促進については、明確な変化までは分かりませんでした。筆者が分かりやすく感じたのは、医療機器としての効果よりも、動きやすさや肌触り、蒸れにくさといった着用中の快適さでした。
冷たさよりも蒸れにくさが好印象
BAKUNE 掛け布団 クールは、夏の寝床内の温度や湿度を快適に近づけることを狙った掛け布団です。筆者はセミダブルサイズを使用しました。
最初に印象に残ったのは、表面の滑らかな肌触りでした。冷感素材を使った夏用寝具では、触れた瞬間の強い冷たさを特徴とする製品も多くありますが、この掛け布団は冷たさそのものを強く感じさせるタイプではありません。触れていて心地よく、長時間掛けていても蒸れにくい点に違いを感じました。また、掛け布団としては軽く、掛けている感覚はあまりありません。
筆者はこれまで、冷感素材を使った3,000円ほどの夏用掛け布団を約4年間使用していました。以前の掛け布団では、夜中に暑くなって自分で蹴飛ばしてしまい、朝には身体からはだけていることが多くありました。
BAKUNE 掛け布団 クールでは、朝まで身体に掛かったままになっている日が増えました。布団そのものがずれにくいというよりも、蒸れや暑さによる不快感が少なく、自分で蹴飛ばさなくなったためだと思います。
以前の掛け布団と比べ、最も大きな違いは蒸れにくさと汗のかきにくさでした。次いで肌触りがよく、軽さも好印象です。これまでは朝に汗をかいていることがありましたが、試用中は暑さによる寝汗が明らかに減りました。
夜中に目が覚める回数も減りました。以前はエアコンを26~28度の間で調整していましたが、使用中はおおむね27度のまま、朝まで眠れる日が多くなりました。10日間の試用による筆者個人の感想ですが、少なくとも筆者の環境では、暑さや蒸れで目を覚ます場面が減りました。
カバーを付けずに使用する寝具は汚れが気になりますが、BAKUNE 掛け布団 クールは付属の洗濯ネットを使って丸洗いできます。
いちばん変化を感じたのは掛け布団
10日間の使用でより明確な変化を感じたのは、BAKUNE 掛け布団 クールです。BAKUNE Dryも肌触りがよく、着心地も良かったですが、疲労回復という点では違いを判断しにくく感じました。
一方、掛け布団 クールでは、寝汗が減り、布団を蹴飛ばさなくなり、夜中に目が覚める回数も少なくなりました。単純に冷たい寝具というよりも、暑さや湿気による不快感を抑えながら、身体に掛け続けやすい製品という印象です。
どちらも一般的な寝間着や夏用寝具と比べると価格は高めです。ウェアは実際に着なければ動きやすさが分かりにくく、掛け布団も一晩使わなければ蒸れにくさを判断できません。
ただ、筆者も含め、掛け布団は一度購入すると、同じものを数年にわたって使い続ける人が多いのではないでしょうか。筆者自身も「まだ使えるから」と買い替えを先延ばしにし、睡眠環境を見直す機会がありませんでした。
購入時の負担は大きいものの、一度買えば毎晩、数年にわたって使う寝具への投資と考えることもできます。寝汗や蒸れ、暑さで夜中に目が覚めてしまうことに悩んでいるのであれば、買い替えを検討する価値はありそうです。
今回、感じたのは夏の睡眠環境はエアコンの設定温度だけで決まるものではないということです。エアコンで部屋全体の温度や湿度を調整しながら、パジャマや掛け布団によって、身体の周りの「寝床内環境」を整える必要があります。
「BAKUNE Dry」と「BAKUNE 掛け布団 クール」も、身体を強く冷やすというより、汗や湿気による不快感を抑え、冷房を使う環境でも快適に過ごしやすくする製品だと感じました。エアコンの設定だけでなく、着るものや掛けるものから睡眠環境を見直してみるとよさそうです。












