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「東京大学西千葉キャンパス跡地」再開発始動 1.2万m2のキャンパスパーク

野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、大和ハウス工業、総合地所、東方地所の6社で構成される事業者は、東京大学が所有していた、西千葉キャンパス跡地の一部において、「東京大学西千葉キャンパス跡地利用事業」を開始する。

事業では隣接する千葉大学・千葉市と協議し、大学敷地・公園敷地にまたがる「(仮称)西千葉キャンパスパーク」を整備。「Lifetime Academia ~一生ずっと、学べるまち。~」の事業コンセプトのもと、子どもから年配者まで、多様な世代が新たな体験や出会いを通じて、「一生共に」成長していける文教のまちづくりを推進する。

2017年の東京大学生産技術研究所附属千葉実験所の移転に伴ない開始されたプロジェクト。事業地は、JR総武線「西千葉」駅徒歩3分、約75,000m2の広大な土地で、約1,300戸の共同住宅・学生マンション・サービス付き高齢者向け住宅を建築するほか、戸建住宅、商業施設、アカデミック&スポーツ施設、介護施設などを整備。多様な世代・多様なライフスタイルを受け入れ、約2,600人の人口増加を見込む大規模複合開発とする。

開発においては、3つの「コード」を元に推進。アーキテクトコードでは、周辺地域の色彩や外構計画の一部を取り入れた5つのデザイン指針やカラーパレットを設定。各街区の建築デザインに統一感を持たせ、一体的なまちづくりを目指す。

ランドスケープコードでは、樹種や樹高、外構照明等にもルールを設定。散歩道やたまり空間の設置によるウォーカブルなまちの実現、浸透性舗装やレインガーデンなどグリーンインフラの採用による環境負荷軽減に取り組む。特に各街区の外構計画を一体的に整理し、敷地境界を感じさせないボーダレスにつながるまちを目指す。

ウェルネスコードは、健康とウェルビーイングを支援するための空間デザインおよびプログラムを支えるデザインガイド。「学ぶ」「動く」「育む」「憩う」「繋ぐ」の5つのサブコードで構成され、心身および社会的な健康に繋がるまちづくりの実現を目指す。

エリアの中心には、千葉大学・千葉市と協議し、大学敷地・公園敷地にまたがる、広さ約12,000m2の「(仮称)西千葉キャンパスパーク」を整備。本エリアを南北に貫通する最大幅員約12mの歩行者通路(共同住宅の敷地含む)をはじめ、歩行者専用通路を複数整備し、周辺地域や千葉大学へつながる、ウォーカブルなまちを実現する。