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大井町駅直結複合施設「OIMACHI TRACKS」26年3月28日開業
2025年10月7日 18:25
JR東日本が開発を進める大井町駅直結の複合施設「OIMACHI TRACKS」が、26年3月28日にまちびらきを迎える。オフィスタワーとホテル・住宅タワー(HOTEL&RESIDENCE TOWER)の2棟で構成され、それぞれ低層階では商業エリアを展開する。階数は地上26階、地下3階、高さ約115m。
大井町駅前に大規模複合施設や広場を整備し、大井町エリア全体の新たな賑わい創出、歩行者ネットワーク整備や防災分野などで災害に強く環境に配慮したまちづくりを目指すプロジェクト。駅としながわ中央公園方面のエリアをつなぐ重層的な歩行者デッキと、東急大井町線高架下に開発街区と南側のエリアをつなぐ通路を整備し、まちの回遊性を高める。
OIMACHI TRACKSの主な施設は、ホテル、商業、レジデンス、オフィス。また、運営会社や入居企業との連携により、質の高い夜の過ごし方(ナイトタイムエコノミー)の実現を目指す。施設北側には山手線の車両基地が広がり、鉄道と都心の街並みによる、この場所ならではの夜景をのぞめる。
ホテルは、日本ホテルが運営する「ホテルメトロポリタン大井町トラックス」が、ホテル・住宅タワーの5階~13階・26階に開業。客室数は285室で、付帯施設としてラウンジ、レストラン、ルーフトップバー、ジムを設置する。客室フロアは6階~13階。レストランは5階にてヨーロッパの食堂車をイメージした「The TAILOR YARD MAIN DINING」、バーは26階にて夜景と車両基地を一望できる「The TRAVELERS HOUSE ROOFTOP BAR」を展開する。予約開始は10月9日。
商業施設は「OIMACHI TRACKS SHOPS & RESTAURANTS」の名称で、アトレが“「アトレ」を冠さない新たな挑戦”として手掛ける。歩行者デッキや広場に面したアウトモール型商業施設で、1~5階に81店舗が出店する。
キーテナントは「TOHOシネマズ 大井町」「サウナメッツァ大井町トラックス」「ライフ/ビオラル」「スターバックス」「TSUTAYA BOOKSTORE/SHARE LOUNGE」。
TOHOシネマズは8スクリーンを備え、そのうち3スクリーンに、ドルビーラボラトリーズが開発した高品質シアター「ドルビーシネマ」、TOHOシネマズのハイエンドシアターである「プレミアムシアター」、体感型サウンド・シアター「轟音シアター」の特殊シアターを導入する。また、レイトショーによるナイトタイムエコノミー実現を図る。
サウナメッツァはスパメッツァが手掛ける都市型プレミアム・ウェルネススパの新業態。日本初の「トラムサウナ」(男性向け)や薬草ロウリュを楽しめる女性サウナ、リカバリーブランド「TENTIAL」による館内着、「ビームスディレクターズバンク」監修のユニフォームを導入する。
スーパーマーケットは生鮮食品や惣菜などを提供するライフと、自然派志向のビオラルが出店し、多様なニーズに応える。
スターバックスは、街区内に設置される「TRACKS PARK」の象徴的な建物に出店。愛犬と過ごせる客席空間を備える。
TSUTAYA BOOKSTOREではビジネス書を中心に豊富な品ぞろえとするほか、ライフスタイル雑貨も取り扱う。同店内にもスターバックスを設置し、BOOK & CAFEスタイルの書店として展開する。SHARE LOUNGEでは、半個室・会議室やオープン席を設けるとともに、フリードリンク・スナックなどアメニティを用意する。
レジデンスは、賃貸レジデンス「OIMACHI TRACKS RESIDENCE」と、サービスレジデンス「オークウッド大井町トラックス東京」で構成される。賃貸レジデンスが18階~25階、サービスレジデンスが15階~17階。3階にメインエントランス・ロビー、14階にラウンジ、SOHOが設置される。メインエントランスはJR大井町駅とペデストリアンデッキで接続する。戸数は、賃貸レジデンスが194戸、サービスレジデンスが78戸。
開発に伴う駅改良計画として、コンコースの拡充や新改札の設置、ホームの拡張工事を進めている。新改札の名称は「トラックス口」。
JR東日本では、浜松町駅から大井町駅間の東京南エリアを「広域品川圏(Greater Shinagawa)」と位置づけ、エリア一体で国際都市東京としての新たな魅力・価値向上を創出する共創型都市エリア戦略を展開する。

















