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コクヨ、ロゴ刷新 594(コクヨ)を意味する斜めライン
2025年10月2日 17:50
コクヨは、120周年を迎えたことを機に、10月2日にリブランディングを実施する。コクヨ初のコーポレートメッセージとして「好奇心を人生に」を設定し、ロゴを含むコーポレートアイデンティティも刷新する。
コクヨは、1905年10月に和式帳簿の表紙を製造する「黒田表紙店」として創業。その後、文具、オフィス家具、通販への事業を拡大してきた。創業から120周年を迎え、今後は提供価値を国内だけではなくグローバルに提供していくことを視野に、リブランディングを実施する。
コーポレートメッセージにある「好奇心」についてコクヨは、すべての始まりであり、好奇心を持つことで学ぶことの楽しさ、働くことへの発見、生きることへの喜びが生み出されると考えている。新しいものづくり、コトづくりを通じて、好奇心を世界中へ届けるとし、黒田氏は発表会において「好奇心屋になる」と表現した。
新しいロゴのデザインには、好奇心あふれる未来に向けたコクヨのありたい姿と目指す思いが込められている。K、K、Yの3文字が等間隔の斜めラインで並び揃っているが、この斜めラインはコクヨの歴史と未来をつなぐように無限に連なり、どこまでも伸びるイメージを表している。なお、斜めラインの角度には594(コクヨ)度が隠されている。
ロゴは並べ方と組み合わせ方によって様々なパターンで展開でき、事業の広がりと、強くしなやかな可能性を表現している。社員の名刺もこのロゴを活かして一新。1人の社員が複数種類のデザインの名刺を持つこととなり、その時々で渡される名刺が異なることとなる。また、紙袋やバッグなどでも同様に様々なパターンを製作する。そのほか、コクヨの人気アイテムの1つ「測量野帳」でも多様なデザインを用意する。
あわせて、コクヨのコーポレートサイトと事業サイトをフルリニューアル。多岐にわたるコクヨの事業をより分かりやすく、網羅的に、1つのWebサイトで表現したという。
また、コクヨの働きかた・学びかた・暮らしかたのノウハウを発信するオウンドメディア「コクヨマガジン」をオープン。コクヨからの未来へのメッセージを込めた、3Dモデルを活用してインタラクティブアニメーションで表現したコンテンツも公開している。
そのほか、「誰かのやってみたいが隣のやってみたいを刺激して協働が生まれる」という考えから、好奇心で人と人とがつながる場づくりを目指す新プロジェクト「CURIOCITY構想」(CURIOSITY=好奇心とCITY=街をかけた造語)を始動。「学びたい」「働きたい」「暮らしたい」という思いが生まれ、それぞれの好奇心がつながり、「自律協働社会」を実現することを目指す。
コクヨでは、「学びたい」に対しては「キャンパス」ブランド、使用済みノートをリサイクル活用した「つなげるーぱ!」、「働きたい」に対しては品川オフィスに設置した「THE CAMPUS」やオフィス設計、「暮らしたい」に対しては生活実験型集合住宅「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」(品川区・戸越)などに取り組んでいる。今後は、日本だけではなく世界でもCURIOCITY構想を拡大していく。
「好奇心を人生に」をコクヨらしく表現することを目指し、短編映画「The Curiosity Films」を制作。岩井俊二監督、香港出身のデレク・ツァン監督、インド出身のシュチ・タラティ監督による、好奇心をテーマとした3作品をYouTubeで公開した。
作品名は、岩井俊二監督作が「世界地図」、デレク・ツァン監督作が「As Written」、シュチ・タラティ監督作が「Hidden Sun」。監督の出身地と舞台をシャッフルしていることも特徴で、撮影は岩井監督が中国、デレク・ツァン監督がアメリカ、シュチ・タラティ監督が日本で行なった。
黒田氏は「好奇心について説明をして理解をしてもらう映画ではなく、観た人の想像力を揺さぶり、好奇心の芽生えを体験してもらうことを目的として映画を制作した」と説明した。



















