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Meta、ディスプレイを持った新AIグラス「Meta Ray-Ban Display」

Metaは18日、AIグラスの上位モデルとなる「Meta Ray-Ban Display」を発表した。9月30日より発売予定で、価格は799ドル。ブラックとサンドの2色展開で、スタンダードとラージの2種類のフレームサイズが用意される。なお日本では発売しない。

AIグラス「Ray-Ban Meta」などを展開してきたMeta(日本では未展開)だが、Meta Ray-Ban Displayは、「装着している人だけに見える」レンズ内ディスプレイを搭載し、手首で操作する新たなAIグラスとなる。この操作のために「Meta Neural Band」が付属する。

Meta Ray-Ban Displayは、フルカラーの高解像度ディスプレイを搭載し、フレームには、マイクやスピーカー、カメラとデバイスで動作するAIを内蔵したメガネ型デバイス。レンズ内蔵ディスプレイを見ながら、メッセージ確認、写真プレビュー、ビジュアルMeta AIプロンプトによる作業など、日常的なタスクをスマートフォンを取り出さずに実行可能とする。「周囲の世界から注意をそらさず、常に繋がり続ける技術」としている。

従来のMeta Ray-Ban Glassとの大きな違いは、操作をEMGリストバンドの「Meta Neural Band」からも行なえること。筋肉活動が生み出す信号を解釈してグラスの機能を操作。グラスに触れたりスマートフォンを取り出したりすることなく、微妙な手の動きで直感的に操作できる。

グラスのディスプレイに表示されたUIを操作し、クリックによる決定操作を簡単に行なえるため、音声でグラスに指示を出す必要がなく、メッセージの返信や、マップのナビゲーション、「今見ているもの」の検索やライブ翻訳などの操作をグラスから目を離さずに行なえる。Meta Neural Bandは3サイズが用意される。

Meta Neural Band

全モデルにトランジションズレンズを採用し、屋内・屋外、昼夜を問わず着用できる。バッテリー駆動時間は最大6時間で、充電ケースにより最大30時間まで拡張できる。重量は69g(標準)/70g(ラージ)。

ディスプレイ全体が再設計され、新たな光学エンジンや小型化したカスタムモジュールにより、高い演算効率と、コントラスト、高輝度を実現。フレームサイズを拡大せずに高解像度化を図っており、600×600ピクセルのフルカラーディスプレイを搭載。輝度は30~5,000nitで、リフレッシュレートは90Hz(コンテンツは30Hz)。

6マイクアレイとオープンイヤースピーカーも搭載。カメラは1,200万画素で3倍ズームとビューファインダも備えている。

従来のMeta Ray-Ban Glassの主要機能を搭載するほか、Meta AIは天気予報やマップなどの周辺情報に質問可能で、レンズ内ディスプレイを通して回答を得られる。また、WhatsAppやMessenger、Instagramなどのメッセージや、会話のリアルタイム字幕表示、双方向ビデオ通話等に対応。レンズ内ディスプレイでは、音楽やポッドキャスト、ラジオ、オーディオブックなどをジェスチャーで再生できる。

18日に開幕したMeta CONNECT 2025では、新AIグラスの「Meta Ray-Ban Glass(第2世代)」や「Oakley Meta Vanguard」も発表されている。

Metaマーク・ザッカーバーグCEO