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眼鏡市場、カメラ搭載スマートグラス「Linse」 国内眼鏡メーカー初
2026年2月2日 15:08
「眼鏡市場」を展開するメガネトップは2日、スマートグラス「Linse(リンゼ)」およびオーディオグラス「Linse Lite(リンゼ ライト)」を発表した。2月6日に全国の眼鏡市場130店舗で発売する。価格はLinseが55,000円、Linse Liteが19,800円で、眼鏡市場オンラインショップでは取り扱わない。
Linseは、フレームに約1,200万画素のカメラを搭載し、写真および動画撮影が可能なスマートグラス。動画の解像度は1,920✕1,440ピクセルで、ツルの右上部にあるシャッターボタンで撮影できる。
音声指示でも撮影でき、日本語や英語、中国語に対応。「ハイ、Linse、動画を撮影して」といった指示で、手がふさがっている場面でも目線の位置で撮影できる。動画の連続撮影時間は1分。
また、オープンイヤー型のスピーカーも内蔵し、周囲の音を聞き取りながら音楽再生や通話、音声ガイドを利用可能。音量調節や再生・停止は本体で操作できる。
複数のマイクも備え、ノイズキャンセリングにより騒音下でも通話しやすいとするほか、録音機能も搭載する。録音機能の音声指示は英語と中国語に対応する。
Linse Liteは、スピーカーとマイク内蔵のオーディオグラス。Linseとの主な違いとして、写真・動画撮影や、ノイズキャンセリング、録音機能には対応しない。
このほか、iOSおよびAndroid向けに専用アプリ「Linse Connect」を用意。同アプリでは、クイックスタートガイドを用意するほか、写真や動画、録音データをスマホにインポートできる。
主な仕様として、Linseは重量が約45g、レンズカラーがグレー(可視光線透過率:20%)、防水・防塵性能がIP54。専用ケースに入れると充電でき、ケースのバッテリー容量が3,000mAh(約10回充電可能)、連続使用時間が約4時間。Bluetooth 5.3に対応する。
Linse Liteは、重量が約40g、レンズカラーがグレー(可視光線透過率:58%)、防水性能がIPX4。オーディオグラス本体への有線充電で、連続使用時間は約5時間30分。
いずれもBluetooth 5.3に対応し、素材はレンズおよびテンプルともにプラスチック。オプションで度付きレンズにも対応し、価格は6,200円から。
国内眼鏡メーカー初の撮影対応スマートグラス、プライバシー対策は
報道関係者向け説明会では、メガネトップ 商品本部 商品開発部 部長 キングスター工場 工場長の吉田和弘氏と、商品開発部 商品開発グループ グループ長の早田直純氏が登壇。Linseの開発背景や、撮影機能に伴うプライバシー対策について説明した。
海外ではスマートグラスが次世代ウェアラブルとして注目され、大手メーカーを相次いで投入しており、AIスマートグラス市場も2024年の約13億ドルから32年には約30億1,000万ドルへ拡大が見込まれる。一方、日本では無断撮影などのプライバシー懸念や、バッテリー搭載による重量増で長時間装着しにくい点が普及の壁となってきた。
同社は、スマートグラスが「特別なもの」から「日常の選択肢」へ移行しつつあると捉え、どこよりも早く製品を出すことではなく、社会に受け入れられる条件をどこまで具体的に形にできるかを重視して開発を進めてきたという。
製品は「毎日かけるメガネとして成立するか」を基準に、撮影や音楽視聴といった機能面だけでなく装着性にも配慮。調節可能なパーツや軽量で柔軟性のあるフレーム素材を採用し、1日中かけていても痛みのないかけ心地を目指したという。
撮影機能に関するプライバシー対策では、「気づかれずに撮れない設計」が採用。撮影時にフレーム正面のLEDが点灯して周囲に知らせるほか、LEDやセンサー部を手で覆った状態では撮影できない仕組みとなっている。また、写真撮影時には必ずシャッター音が鳴る仕様とし、無断撮影のリスク低減を図る。
また、販売をオンラインショップで行なわない理由についても、通常のメガネとは異なり、利用時の注意点や禁止事項を購入者に直接説明し、理解を得たうえで販売できる環境を優先したためとしている。
初回の生産台数はLinseとLinse Liteを合わせて6,000台。今後、利便性と安全性を高めた新機種の開発も進めるとしている。






















