いつモノコト
“モニターレス”のポラロイド風トイデジカメを楽しむ!
2026年2月21日 09:15
コンパクトデジカメが若い人の間で流行っているというニュースをよく見るようになりました。コンパクトデジカメはスマホの普及で一旦下火になりましたが、カメラ映像機器工業会(CIPA)によると、ここ2年ほどは生産台数が前年を上回っている状態です。
コンパクトデジカメは新品で購入するとそれなりの価格で、中古品も値段が高騰しています。そんな中でより低価格で単体カメラを楽しめると盛り上がっているのが「トイデジタルカメラ」(以下トイデジカメ)です。
トイデジカメの多くは価格が1万円以下と買いやすく、小型軽量なのが特徴。そのぶん写りは最近のコンパクトデジカメに全く及びませんが、低い画質がスマホで撮った写真とは一味違って目新しさになっているようで、有名ブランドのものや雑貨店がオリジナルで作ったものなど新製品が続々と登場しています。
トレンドに逆らう“液晶モニター非搭載”
そこで今回は、筆者が持っているトイデジカメをひとつ紹介したいと思います。この「ESCURA(エスクーラ)Retro1」は、ポラロイドカメラのようなデザインが特徴で、まるで小さなインスタントカメラで撮っているような気分にさせてくれる1台です。
価格は5,000円ほどで、カラーはホワイト、オレンジ、グレーがあります。筆者が持っているブルーは現在は販売されていないようですが、いずれも雰囲気のあるカラーだと思います。
トイデジカメというと、昨今は液晶モニター付きが増えてきておりトレンドになっています。例えば、比較的新しい3COINS(スリコ)の「ミニトイカメラ」は背面に液晶モニターを搭載しています。
その点、このRetro1は液晶モニター非搭載という割り切ったカメラです。「プレビューが見られないから不便」という向きもあると思いますが、他方で「どう撮れているのかわからないのが面白い!」という面があります。
撮った画像がすぐに見られるのがスマホでも当たり前のなか、メモリーカードをパソコン(カードリーダーを使えばスマホでも可)に入れてみるまでわからないというのは、ある意味では楽しみでもあります。昔、フィルムカメラを使っていた頃の「現像するまでわからない感覚」を思い出しました。今の若い人には新鮮な体験かもしれません。
画素数は130万画素(1,280✕960ピクセル)で、作例を見て分かる通りお世辞にもきれいとは言えないレベルです。製品名の“retro”がよく表しているように、初期のデジカメを思わせるレトロな描写です。また640✕480ピクセルの動画も撮影可能で、こちらもまさにレトロな写りになっていました。
画角は広くはなく、35mm判換算で50mm程度でしょうか。ポートレートも撮りやすい画角でしょう。メモリーは別売のmicroSDカードを使用します。パソコンとの通信と充電はUSB Type-C端子で行ないます。
操作ボタンは上部にある赤いボタン1つだけなので、慣れが必要でした。電源ONは2秒長押し、静止画は短押し、録画は2秒長押し、録画停止は1秒長押し、電源OFFは4秒長押しといった具合です。操作するとLEDの光り方で状態がわかるようになっています。
思い通りに撮れない楽しさ
Retro1は見た目の可愛さもありますが、「ノーファインダー撮影」になるところも面白いと思いました。家に帰ってきてパソコンで見たときに、「こんなふうに撮れていたのか~!(笑)」と感嘆の声を上げること請け合いです。
液晶モニターがない点は、いま世にあるトイデジカメの中でもなかなか尖った仕様。スマホにない体験を求めるなら、いっそこれくらい不便のあるカメラも面白いはず。これは、かつてキヤノンがリリースした「iNSPiC REC(インスピック レック)」に通じる部分もあるでしょう。
Retro1は、指でつまめるサイズで超軽量(カードを含む実測で約16g)ですから、チャームとしてバッグにつけても負担になりません。気がついたときに撮影して撮りためていけば思わぬ写真コレクションが出来上がるかもしれませんね。
















